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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第5話 魔城構築
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界別にしていくのは、結界の修復速度を早める為だ。
勿論、結界の強度は最高クラスの物を施したが・・・万が一の場合に備えて、
それぞれ別々の地脈に施した術式から魔力を吸い上げ、結界が破損・崩壊した場合自動で復元する様にしたのだ。

これならば、もし俺やキャスターが此処から離れている時に結界が破壊されても、
自動的に復元し結界内に侵入した敵を、結界外に転送、または捕縛出来る。

そして、その中で魔法を使おうとすれば、強制的に俺が所有する“例の庭園(アイツらの巣)”に転移してもらう事になる。
最近、アイツらも暇を持て余しているだろうし、丁度いい運動になるだろう。

話を戻すが―――ここの家主であるシロウは魔術の事は多少知ってはいる様だが、
いかんせん色んな意味でヘッポコだ。

目出度く、本家(専門家)からもド三流の称号を承っていた。

で、キャスター曰く、シロウの魔術に対する知識は極端に偏っており、基本の時点で赤点状態なのだそうな。

そんなシロウに敵魔術師の迎撃は困難だし、ましてやサーヴァントの迎撃なんぞ出来るはずもない。
瞬殺されてしまうだろう。

そういう訳で、シロウには特別に俺の特製アミュレットを貸してやる事にした。
そう、飽く迄も貸しだ。やる訳じゃあない。

というか、くれてやるって言っても首を縦に振らなかったから、貸出すって事で漸く納得させたのだ。

まったく、面倒臭い奴だな・・・すっげえ頑固だし。

このアミュレットは俺の血を媒介にして、持ち主の周囲に防御結界を張ると同時に結界の外数メートルの範囲を地面ごと吹き飛ばす。

言わば、爆裂陣(メガ・ブランド)と防御結界の効果を足した様なものだ。
当然、威力はサーヴァントを殺傷できる位には強化してある。

一先ずこれでシロウの身の安全は確保出来るだろう。

「―――で、腹が減ったから、今現在キッチンを借りて料理を作っている訳だが・・・
 シロウ、お前中々料理が上手いじゃないか?」

「俺はサラダとご飯位しか作って無いけどな。それに、
 ものの数分でこれだけ料理を作った人間には言われても、嫌味にしか聞こえないぞ?」

「素直に賞賛してるんだがな。俺の場合は必要に迫られての結果だ。」

あの2人は食べる専門だったし、料理に関してはからっきしだったからな・・・
一応弟も居たんだが当時はまだ小さかったし、必然的に俺が作る羽目になった訳だ。

それにあの2人は食べるスピードが半端なく速かったし、
親父は兎も角お袋は味にも五月蝿かったからな・・・

調理のスピードも早くしなければならないし、味にも気を配らなければならなかった。

最初の頃は相当苦労したぞ・・・

「まあ、俺の方も爺さんが料理・・というか、家事全般
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