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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第5話 魔城構築
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様子で見ていたがな。

「ち、違ったのか・・?でも、俺英語苦手だしな・・・え、えーと・・・」

「オーケー、冗談だ、冗談だから。俺達は日本語喋れるから。ただ、からかっただけだ。
 とりあえず落ち着け。取り敢えず、これを飲んで気を落ち着けろ。」
俺は懐からある果物の果汁を水で割った物を注いだコップを差し出した。

「あ、ああ・・・有難うございます。――――って、ウマ!?何だ、この飲み物!?」
エミヤは夢中でその薄く黄色く色付けされた飲み物を、貪るように飲み干していた。

「マスター、さっきから全く話が進んでいないのですが?」

「スマン。まさかここまでからかいがいのある奴だとは思わなかったんだ。取り敢えず、コイツが落ち着くまで待とう。」

5分後――――

「・・・・・・・・・(うっとり)。」

「・・・・・・・・・・・(イラ)」

15分後――――

「・・・・・・・・・(うっとり)。」

「――――――――永過ぎるわ!!?」
スパ―――――――ン!!

「あっちょんぶりけ――――――――――!?」
ドガアァァァン!!

俺は思わず懐のスリッパで、思いっきり突っ込んでしまった。
その勢いで、エミヤは玄関を突き破って家の中に頭から突っ込んで行ってしまったぞ。

「マスター・・・流石に今のはやり過ぎなのでは?」

「だよな・・・・嘗てないほどにイイ感触だったからな(汗)」
ギャグ補正で大丈夫だったと思いたいが・・・・思いっ切り全力だったからな・・・
最悪、頭蓋骨骨折位しとるかもしれん。

「あいてて・・・・一体何が・・?」

「おお、無事だったか。兎に角、話があるので家の中に入って良いか?」

「ああ、じゃあ上がってくれ――――――――って、違うだろ!?玄関が崩壊してるし、
 それにあんた、今俺の頭殴ったよな!?」

「まあまあ、兎に角中に入ろう。」

「ちょっ!?ま、待って――――!?」
俺は有無を言わさず、エミヤを家の中に連れ込んだ。


正直な所、騒ぎを聞き付けた周りの住人が集まりだしてて、後始末が面倒な事になりそうだったしな。














(士郎サイド)

「――――要するに、あんた達は魔術師と契約したサーヴァントで、聖杯戦争とかいうのを終わらせようと、日本に来た・・・って事か?」

「ま、概ねそんな所だ。俺達には聖杯に望む事なんてないし、あっても逆に災いの種になるだけだろうしな。
 じーさんの依頼もかねて、聖杯戦争のシステムそのものをぶっ壊すつもりだ(ボリボリ)。」

赤髪の外国人――シリウスというらしい―――が、ちゃぶ台の上にあった煎餅を齧りながら、
大まかに説明してくれた。


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