第27話。変人と月の姫。
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ャ軽い。あんた誰よ?クールな姫さんを返せ。
「むーっ。姫さんじゃなくて名前で呼んで欲しいな―」
「名前?・・・ある・・アル・・・・・アルでいい?」
「ん〜、まっいっか!特別って感じがするし!」
何が特別何だかよくわからんがな。
「俺は晋吾でええよ。」
「言われなくてもそう呼ぶわ。」
マジか。クールな姫さんを返せ。これはアレやな。殺してくれやがった奴は制裁を与えねばならん。
「てか俺、名前教えたっけ?」
「星が教えてくれたわ。」
なんだそのチート。個人情報もへったくれもないじゃないか
「フフッ、安心して。星が教えてくれたのはアポストロスの名前だけよ。プライバシーを覗いたりはしないわ」
「ホンマかい。」
「でも、私個人としては興味があるわ」
「っておい。」
真祖の姫は本当に楽しそうに笑いながら、夜の道を歩いて行く。本当に楽しそうに・・・・
「ねぇ、本当に分かるの?」
「大丈夫やっていうとるがな。」
俺とアルの二人はロアを追うと言う名目で夜の街を徘徊していた。
現在三咲町にある死徒の気配は3つ。いつぞかの変人シスター、ごちゃごちゃした奴、そして魂が汚い奴。
最後の奴はヒドイ。魂の汚れが俺ですら感じられるほどである。
アルに聞いてみたら、ロアとやらは転生無限者と呼ばれているとのこと。
なるほど、幼女神の元にいかないでいるとこんなんになるのか。今逝ったとしてもこんな頑固な汚れ落ちるのか?
ジョイくん召喚しないと無理じゃない?こっちのヌメヌメもちょちょいのジョイやで?
まぁ、とりあえず居場所が分かっているので、先回りして待ち伏せしましょ?って感じだ。
移動経路を先回りしてみようとしていたら、途中で人がロアの進行方向上にいることが分かった。
「うげ、人がいるやん」
「どうしたの?」
「コラあかんわ。ちょっと急ぐで?ロアの進む先に人がおる。」
電柱を駆け登り、電柱から電柱へ、家から家へと空を駆ける。
うはっ、距離的にギリギリのタイミングか?
「間に合うの?」
「ギリギリかも知れんな」
「私、先に行く?
「行ってくれたら助かるわ。」
「貸しだからね?」
「おう。人命には変えられへん。頼んだわ」
「任せて!」
凄いスピードで走って行くアル。これなら間に合いそうだ
俺が辿り着くと、これまた凄いスピードで格闘しているアルと多分ロア。
そして、凄いスピードであわあわしている女子高生がいた。
「ねーちゃん。落ち着くね。」
「あわあわあわっ、何何っ?今度は何!?」
「落ち着くね。こういうときは深呼吸や。吸
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