第十二幕その九
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「すき焼きも知ってるなんて」
「だってジョージ達も時々食べてるでしょ」
「オズの国でっていうんだね」
「色々なもの食べてるけれどね」
「すき焼きも食べているから」
「それでなんだ」
「知っているから」
それでというのです。
「これはどうかって言ったのよ」
「成程ね」
「お刺身とかも考えたけれど」
それでもというのです。
「今一番食べたいものは何か」
「すき焼きね」
「そう、すき焼きを食べて」
それでというのです。
「皆で楽しみましょう」
「それじゃあね」
ジョージも他の皆も頷いてです、そしてでした。
その夜実際にエリカは国全体をイルミネーションで飾って花火も挙げてでした。そのうえ皆でお祝いしてです。
そのうえで、です。オズマ達と一緒にすき焼きも出してでした。
すき焼きのお肉やお葱、お豆腐を食べつつです。こんなことを言いました。
「すき焼きっていいわね」
「お肉の鍋の中でもね」
「一番美味しいものの一つね」
「そうよね」
アンもお肉を食べています、そうしつつエリカに応えました。
「本当に」
「ええ、お野菜も美味しいし」
「お葱とか春菊とかね」
「あと茸もあるし」
しらたきにしめじも入っています、それもたっぷりと。
「あと欠かせないものはね」
「それは何かしら」
「糸蒟蒻よ」
それだというのです。
「これがないとね」
「駄目なのね」
「そうでしょ、すき焼きは」
「お肉がないとすき焼きじゃないけれど」
「お肉と同じだけね」
まさにというのです。
「糸蒟蒻も必要よ」
「そうなのね」
「私としてはね、だからね」
エリカはその糸蒟蒻も食べつつ言います。
「糸蒟蒻も沢山食べましょう」
「それもなのね」
「美味しくね」
「いや、すき焼きもいいけれど」
トトは自分達が今いる湖のほとりから国を見て言いました。
「イルミネーションで輝いていてね」
「奇麗でしょ」
「うん、とてもね」
本当にとです、その七色の光で輝いている猫の国を見つつエリカに応えたのでした。
「花火も打ち上げられているし」
「お祝いだからね」
「イルミネーションも花火もなんだ」
「用意したのよ」
そうしたというのです。
「ちらもね」
「そうなのね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「これからも時々ね」
「こうしたお祝いをするんだ」
「祝日にはね」
その日にはというのです。
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