第十二幕その八
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「楽しむわよ」
「見てだね」
「そうしましょう」
こうお話してです、そしてでした。
一行はエリカの言う通りに国を出て湖や森を見ました、国を出てすぐに湖があってその周りに森や畑があります。
畑では沢山の猫達が畑仕事を楽しんでいて湖では漁をしていてです。森でも猫達が働いています、その状況を見てです。
オズマもです、感心して言いました。
「まるでエメラルドの都にいるみたいな」
「そんな感じでしょ」
「素敵な風景ね」
「猫でもね」
それでもというのです。
「こうしてね」
「国として治まっていくっていうのね」
「そうよ、仕組みがあれば」
国を治めるそれがです。
「こうしてね」
「治まっていくのね」
「はじまりからそうでこれからもね」
「無事に治まっていくのね」
「そう、そしてね」
エリカはオズマにさらにお話しました。
「私はここにいたりね」
「都にいたり」
「冒険もするわ」
「つまりこれまでとすることは変わらないのね」
「ええ、そうね」
その通りだとです、エリカはまた答えました。
「私は私でね」
「気の赴くままね」
「猫なんだから」
「これまで通り生きていくのね」
「そうよ、それでだから」
その畑や森を見つつ言うエリカでした。
「それは変わらないわ」
「そういうことね」
「そう、それで今晩はね」
「今夜は?」
「とりあえず三千匹到達したし」
国民の数がというのです。
「目標のね、だからそのことをお祝いしたいけれど」
「パーティーをなの」
「そう、開こうと思っているの」
「私達の間じゃないわね」
「国全体でよ、美味しいお魚やキャットフードやミルクを出して」
猫の大好物をです。
「そうしてね」
「皆で楽しむのね」
「そうしましょう、それで私達もね」
「美味しいものを飲んで食べて楽しむのね」
「そうしましょう」
「その美味しいものが問題だね」
ここで言ってきたのはトトでした。
「何といっても」
「ええ、それでそのご馳走はね」
「エリカは何を考えているのかな」
「すき焼きはどうかしら」
「日本の肉料理だね」
「ええ、これはどうかしら」
こう言うのでした。
「今夜はね」
「すき焼きね。あれは確かにいいわね」
アンも頷きます。
「素敵な肉料理よ」
「そうよね。だからね」
「今夜はなのね」
「すき焼きを出して」
「それを皆で食べて」
「楽しみましょう」
「エリカも色々なお料理知ってるね」
ジョージはそのエリカを見て言いました。
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