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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第90話:変態仮面集団
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ってくれる」

ブイモンとテイルモンが忌々しそうにヴァンデモンを睨み付ける。

「出来るかな?俺とてあの時の俺ではない。ついでに教えておいてやる、イービルリングはコピーしておいたお前のホーリーリングのデータを逆転させ使ったのだ」

「…そう言えば昔ホーリーリングを取り上げられたことあったわね」

確かに昔、ヴァンデモンにホーリーリングを取り上げられたような気がする。

それを聞いたブイモンがテイルモンに呆れ果てる。

「おいネズミ。お前そんな大事なことを何で言わないんだ」

「うるさいわね!!ずっと昔のことがこんなことになる原因の1つになるなんて普通思わないわよ!!」

「喧嘩は止めろ!!とにかくお前はまだ体を手に入れていないんだろ!?なら体を手に入れる前にぶっ潰して…」

太一がブイモンとテイルモンの首根っこを掴んで喧嘩を止めてヴァンデモンを睨む。

3年前に倒し損ねた相手を今度こそ完全に倒すつもりなのだろう。

「消されるのはお前達だ」

「う、うわああああ!?」

治は巨大なヴァンデモンの口に食われ、飲み込まれた。

「あ、腐った変態仮面が食べられた」

「お腹壊さないかしら?」

賢と京が別の心配をする。

治を飲み込んだヴァンデモンの口に変化が起きてどす黒いエネルギーを放出する。

そのエネルギーは触手となって他の子供達の暗黒の種が発芽して出来た花を摘み取り、自らの力とする。

「ヴァンデモンに!?それともヴェノムヴァンデモンに!?」

タケルはそれを見て、完全体のヴァンデモンとなるのか、それとも究極体のヴェノムヴァンデモンになるのかと警戒する。

「そのどちらでもない、ベリアルヴァンデモンと呼んでもらおう!!」

治と暗黒の花を取り込んだことで肉体の形成に成功したヴァンデモン。

「ベリアルヴァンデモンだって?ヴェノムヴァンデモンより小柄じゃないか」

ベリアルヴァンデモンと名乗ったデジモンは、完全体のヴァンデモンのように人間めいた姿ではなく、かと言って以前の究極体の姿であるヴェノムヴァンデモンのように理性を失った獣の姿でもない。

賢の言う通り、ヴェノムヴァンデモンより遥かに小柄だが、あのヴァンデモンのことだから自分達と戦うために半端な姿で挑むはずがないので、多分ベリアルヴァンデモンは究極体だろう。

恐らくはヴェノムヴァンデモンよりは知性がある分強いはずだ。

知性がある分、知性がないためのある種の危険性が喪失しているだろうが。

「行くぜブイモン!!」

「おうよ!!初っ端からフルパワーで行くぜ!!」

「デジメンタルアップ!!」

「ブイモンワープ進化、デュナスモン!!」

しかし、そこで臆する大輔とブイモンで
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