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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第90話:変態仮面集団
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ルはそれを哀れみ、ヒカリと京は治を汚物を見るような目で見つめていた。

「では君達を夢の世界へ連れて行こう。一緒にデジタルワールドに行き、デジタルワールドを支配しようじゃないか!!」

【はい、デジモンカイザー様!!】

治の言葉に同調した子供達の声に大輔達は最早手遅れかもしれないと絶望した。

しかし、治の言葉にほくそ笑むブイモン。

「ふん、馬鹿が。デジタルゲートは全て封鎖してるんだ。通れるわけ…何ぃ!?」

ブイモンが治を蔑むが、突如開いた穴に全員が隠れた場所から飛び出した。

「おいこら待て、変態仮面!!」

大輔が飛び出すのと同時に叫ぶ。

「ん?何だ君達か?何の用かな?」

「何の用だじゃないだろ!?子供達に妙な物を植え付けた挙げ句デジタルワールドに連れて行くなんて何考えてやがる!!」

「妙な物?はははは!!暗黒の種は僕がこの子達に与えた神の恵みだよ!!凡人達に救いを齎した僕の慈悲に感謝してもらいたいくらいだよ!!」

「何が慈悲だ!!そんな物を体に入れられて何の副作用もないと言い切れるのかい!?急激な変化に体に何の負担もないわけがない!!」

特に暗黒の種と言う、デーモンが狙う程の代物を体内に植え付けられたのだ。

植え付けられた人間に能力と引き換えに何らかのデメリットは必ず存在するはずだ。

「それでも種を受け入れたのはこの子達の意思。生きる価値がない凡人達に価値を与えてあげた僕の優しさに感謝するがいい」

罪悪感を欠片も持たずにいけしゃあしゃあと言う治に普段は温厚な丈ですら怒りを禁じ得ない。

「どうやら叩き潰すのに躊躇する理由は全く無くなったな。お前の裏に誰がいようと誰の意思だろうとな」

「何を言っているんだい?これは正真正銘、僕の意思だよ!!君達のような愚かな凡人を排除するためにしているのさ!!」

「よし、言質は取ったぞ。録音しましたよね光子郎さん」

「勿論です」

携帯電話の機能を使って確かに治の発言は記録した。

つまりもう言い逃れは出来ない。

「ふん、君達虫螻は僕達にデジタルワールドを支配される様を指を咥えて見ているが良い」

治は大輔達を嘲笑いながら子供達を連れてゲートを潜る。

「確かにおじさんはデジタルゲートを全て封鎖したはずですけど…」

「もしかしたらデジタルワールドとは違う世界に飛ばされるんじゃないの?」

「多分な…まあ、逃げられるよりはマシだし。追い掛けて叩き潰してやろうか」

伊織の呟きに賢がそう言うと大輔も頷き、急いでゲートを潜る。

悠紀夫に一応現状をメールで報せながら。

「あれ?本当にデジタルワールドじゃないわ」

「それはそうですよ。」

「悠紀夫さんがかけたプロテ
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