暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第71話
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
6月11日――――

翌日、”要請”という形で来た様々な方面の依頼をこなし、恒例であるシュミット博士からの要請である更に難易度を上げた”アインヘル小要塞”の攻略を新Z組のメンバーと共に開始し、無事攻略を終えて要塞の出入り口に戻ると誰かがリィン達に声をかけてきた。

〜アインヘル小要塞〜

「みんなっ、お疲れ様!」

「あん……?」

「あら、アンタ達は。」
声が聞こえた方向に視線を向けるとそこにはジョルジュ、ティータ、リーゼアリア、トワ、エリゼ、アルフィンがいた。

「ふふ、無事にテストを終えられたみたいですね。」

「リーゼアリア……エリゼ達も。どうしてこんなところに?それにシュミット博士は…………」

「ああ、博士はデータを纏めるってさっさと研究棟に帰っちゃってね。」

「ふふ、お昼時になったので”約束”を果しにきたんです。ひょっとしてお忘れですか?」

「そういえば、一緒にランチをとる約束をしてたんだったな。」

「そっか、もうお昼なんだ。」

「ずっと小要塞にいたから気がつかなかったな。」

「小要塞でのテストの間に時間を確認するような余裕はなかったものね……」

「あはは……今回のテストも大変でしたし。」
今が昼時であることにようやく気付いたユウナとクルト、ゲルドの会話を聞いていたティータは要塞内でのユウナ達の苦労を思い返して苦笑していた。

「…………そういえば少々、空腹状態のようです。」

「ふふっ、いい匂いがしますけどアリア先輩、ひょっとして?」

「ええ、お姉様達にも手伝っていただいて宿舎でお弁当を(こしら)えてきました。」

「ふふっ、よければ皆さんで一緒にランチ、どうですか?」

「私達と新Z組の全員分を用意していますので、量を心配する必要はありませんから、遠慮なく食べてください。」
ミュゼの推測にリーゼアリアは頷き、アルフィンとエリゼはユウナ達をランチに誘った。その後リィン達は中庭でシートを広げてランチを始めた。

〜トールズ第U分校・中庭〜

「いや、凄いなこれは……」

「ええ………彩り豊かで目も癒されるというか。」

「こんな綺麗なお弁当、初めて見たわ……」
弁当の中身を見たリィンとクルト、ゲルドはそれぞれ感心した様子で呟き
「しかも、どれも超美味しい〜!疲れが吹っ飛んじゃう!」

「ユウナさん、そんなに急いで食べると喉につまらせてしまいますわよ。」

「ふふ、良かった。気に行っていただけて。」
嬉しそうな様子で次々と弁当の中身を食べるユウナをセレーネは苦笑しながら諫め、リーゼアリアは自分達が作った弁当を美味しそうに食べる様子を嬉しそうに見守っていた。

「ティ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ