第71話
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「あ、わたしはこれとこれを1つずつお願いします。」
「ああ、お買い上げありがとう。」
「ふふ、どうやら素敵な品を選べたようですね。」
「みたいね。アドバイスできてよかったわ。」
「ふふ、そうですね。」
リィンが二人にアドバイスをして、アドバイスされた二人がそれぞれプレゼントを購入している所をミュゼ達は微笑ましそうに見守っていた。
〜リーヴス〜
「えとえと……今日はどうもありがとうございました!」
「どの品も素敵で、”その人らしさ”もあって、それでいて新鮮味もあって……私とティータじゃここまで思いつかなかったから、本当にリィン教官のおかげよ。」
「はは、そう言ってくれると嬉しいよ。」
「その、これはお礼の品なんですけど……」
「私はこれを。」
ティータはクオーツ”練気”を、ゲルドはアクセサリー”エナジーリング”をリィンに渡した。
「クオーツと指輪か……クオーツはティータが合成したのか?」
「はい、その中でもリィン教官に合う物を選びました!」
「はは、それは何よりだな。ちなみにゲルドがくれたこの指輪は?」
「それは”エナジーリング”と言って、クオーツの”省EP”のように魔術や技の消費を節約してくれる私の世界のアクセサリーの一つよ。剣技が主力の教官にとっても役に立つと思うわ。」
「ゲルドの世界の……そんな貴重な物を本当にもらっていいのか?」
「うん、旅の間でたまたま手に入れた物で、魔力を自分で回復する方法がある私自身には不要な物だから、遠慮なく使って。」
「わかった、ありがたく使わせてもらうよ。……それはそうと、ちょっと気になっていたんだが……ゲルドは”予知能力”を使って、どのプレゼントがいいのかとかはわからなかったのか?まあ、もしそれで選ぶことができたとしてもゲルドの嬉しさが減るようなものだから、あえて使わなかった事もわかるが。」
二人の心使いに感謝したリィンはある疑問をゲルドに訊ねた後苦笑した。
「それもあるけど、以前にも言ったように”予知能力”で見える未来はあくまで”可能性”よ。”本当の未来”は誰にだって変えられるわ――――それこそ、災害による大惨事の被害や戦争による悲劇を防いだりする事もね。」
「ゲルドさん…………うん、そうだよね。”リベールの異変”や”影の国”の時もとても大変な状況だったけど、お姉ちゃんたちみんなが力を合わせて解決へと導いたんだから!」
「ハハ、それを言うなら俺の方もそうかもしれないな。それにしても”予知能力”の件で気になっていたが、ゲルドが今こうして第U分校に通っている事も、ゲルドが異世界にいた時にわかっていたのか?」
ゲルド
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