第71話
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引き攣らせてゲルドに確認した。
「うん。イリーナお義母さんは分校長の手配でプリネさん達の元に連れられた私からプリネさんやお義父さん達と一緒に事情を聞いた後、私の身の上を知って私の事をお義父さん達の”家族”にする事を提案してくれた人で、私にとってはもう一人のお義母さんよ。」
「多分リィン教官も知っていると思いますけど、イリーナ皇妃陛下ってとっても綺麗で、優しくて素敵な皇妃様なんですよ!」
「ハハ、俺も面識はあるから、どんな方かはある程度は知っているよ。(それにしても今更だが、ゲルドが考えているプレゼントの相手はみんなメンフィル帝国の皇族か上層部クラスって………まあ、ゲルド自身が分校に来た経緯を考えれば、当然と言えば当然なんだが……)――――とりあえず、何かよさそうなものを見繕うか。」
ゲルドとティータの話を聞いたリィンは苦笑しながら内心ゲルドの人脈に冷や汗をかいた後気を取り直してプレゼント選びを開始し、ユウナ達にも助言を聞きつつ、考えた末カウンターに来て二人にそれぞれの候補を伝えた。
「ティータはヨシュアには洒落たニット帽、ルクセンベール卿にはシンプルな髪飾りなんてどうだ?」
「へえ、帽子と髪飾りですか。」
「ああ、二つともラインナップの一つに加えられるし、常に身に付けるものでもないからな。恋人であるエステルへの配慮や公の場に呼ばれる事が多いルクセンベール卿自身への配慮としても十分かなって。」
「なるほど……そこまで考えてくれたんですね。お姉ちゃんたちはラブラブなので心配いらない気もしますけど……最高のプレゼントだと思いますし、ツーヤちゃんもプリネさんの親衛隊長や貴族の人としてパーティーとかにも出席していると思いますからそういった配慮も必要だと思いますから髪飾りも最高のプレゼントだと思います。」
「ゲルドはセシル様にはシンプルな腕時計を、イリーナ皇妃陛下には上品なリボンなんてどうだ?」
「時計とリボン?」
「ああ、日々看護師として多忙なセシル様には服やアクセサリーの類よりも仕事の合間でも時間を確認できる時計の方が実用的で喜ばれると思うしな。イリーナ皇妃陛下の場合は逆に服やアクセサリーの類はもっと上質なものをたくさん持っていると思うから、お忍びによるプライベートを過ごす時用に気軽に身に着けられるものの方がいい上、リウイ陛下の正妃として様々な高価なアクセサリーを持っている必要があるイリーナ皇妃陛下にとって多分リボンは新鮮なアクセサリーでもあると思うんだ。」
「あ、そういえばイリーナ皇妃陛下って、リボンをつけている姿を今まで一度も見た事がないですね。」
「そうなんだ……―――だったら、二人にとって最高のプレゼントになりそうね。すみません、これとこれを1つずつください。」
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