第71話
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のばかり選んでしまいがちで……」
「私もティータと同じで、この世界に来てから特にお世話になった人達のプレゼントをしようと思って……先月初めての特別演習をみんなと乗り越える事ができたから、その報告の手紙と一緒に贈ろうと思って経験があるティータにも相談に乗ってもらっていたんだけど、中々決まらなくて……」
「へえ……プレゼントか。俺も最近、贈る機会が多くて気持ちがわかるというか。喜ばれて、かつ新鮮味のある物ってなかなか難しいよな。」
「はい、そうなんです。その人の事も知っている分、かえって難しいところもあるような気もしますし……そうだ、リィン教官―――もしよければ、プレゼント選びに付き合ってもらえませんか?ゲルドちゃんもいいよね?」
「うん。他の人の視点からのアドバイスも必要って、ティータも言っていたし、私もお願いしたいわ。」
「お、俺がか……?ふむ、自信はないが俺でよければ協力させてもらうかな。」
ティータとゲルドの頼みに一瞬戸惑ったリィンだったが、すぐに二人の相談に乗る事を決めた。
「えへへ、やったぁ―――どうもありがとうございます!」
「それで、すでに候補とかは決まっているのか?」
「うん……何となく、どのお店で誰のものを買うかくらいは。言い忘れてたのだけど、今回はそれぞれ5人分のプレゼントを見繕う予定よ。」
「なるほど、そうだったのか。ならとりあえず、店に行って検討するのがいいかもな。」
「はい、お願いします。それじゃあまずは―――”如水庵”に行っていいですか?」
「ああ、じゃあ向かうとしよう。」
そしてリィンは二人のプレゼント選びのために雑貨屋に向かった。
〜如水庵〜
「ふむ、改めて見ると結構いろんな品が並んでいるよな。ちなみにここでは、どんな人へのプレゼントを選ぶつもりなんだ?」
「そうですね――――レンちゃんに贈るものを考えてます。リィン教官も知っていると思いますけどレンちゃんはリボンを愛用していて……ふわふわしつつも、小悪魔っぽい感じですよね。」
「よ、よりにもよってレン教官か……いきなり難題だな。ちなみにゲルドはどんな人へのプレゼントを選ぶつもりなんだ?」
ティータの話を聞いたリィンはレンの顔を思い浮かべて冷や汗をかいて困った表情をした後ゲルドに訊ね
「私はリフィア義姉さんよ。」
「ええっ!?リ、リフィア皇女殿下に!?というかゲルドはリフィア殿下とそんなに親しかったのか!?」
ゲルドの口から出た意外な人物の名前に驚いた後信じられない表情でゲルドに確認した。
「うん。私がお義父さん達の娘になったその日に訊ねて来てくれて、『お前が余の新たな妹か!今日から余の事は姉と呼ぶがよい!例え血が繋がっていなくて
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