第71話
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は複雑そうな表情を浮かべた。
「その様子では、まだご存じでなかったようですね。―――どうやら今月から本校でも”特別演習”が始まるとの事です。」
「ええっ……!?」
「分校だけじゃないのかよ!?」
「…………本校は本校で帝国の危機に貢献すべきと皇太子殿下が仰られてな。第Uとは別の場所にはなるが……週末、同じ日に出発することになる。」
「ふぅん?この間ランドロスおじさんに負けた事に加えて、クロスベルの演習ではクロスベル皇帝直々から演習での活躍の”感謝の証”として、”工匠”の中でもトップクラスの腕前のセティ達が作った武装を下贈されたことを知って対抗意識を燃やしてきたのかしら♪」
「ま、何にしても相手が自ら同じ土俵に上がってきたんだから、都合がいいじゃねぇか――――――分校(オレ様達)の”踏み台”になる”相手”としてなぁ?」
「ラ、ランドロス教官、さすがに今の発言は危険過ぎるのでは………」
「お願いしますから、少しは相手に対して遠慮をしてください………」
「このオッサンの頭の中には”遠慮”という言葉は絶対ないと思うぜ……」
ミハイル少佐の話を聞いたレンが意味ありげな笑みを浮かべている中、獰猛な笑みを浮かべたランドロスの言葉にトワは冷や汗をかき、セレーネとランディは疲れた表情で溜息を吐き
「ハハ……それよりも本校は大人数ですが……やはり演習用の特別列車で?」
「皇太子の提案で決まった事なんだから、特別列車どころか特別飛行船――――それこそ”紅き翼”を使うのじゃないかしら?”紅き翼”の所有者はアルノール皇家だし。」
「その可能性は確かに考えられそうですね…………」
「本校の演習は機密事項だ!他言無用とするように!繰り返すが、演習地はフォートガード地方、金曜の夜に出発し、期間は4日となる。それでは各自、明日までに計画概要を一読しておいてもらおう!」
リィンの疑問に対して呆れ半分の様子で答えたレンの推測にトワは複雑そうな表情で同意し、機密事項であった本校の演習について話し合っているリィン達の様子に内心溜息を吐いたミハイル少佐は気を取り直して今後の方針について説明し始めた。
ブリーフィングが終わり、分校や町を見回っていたリィンは宿酒場で悩んでいる様子のティータとゲルドが気になり、二人に近づいた。
〜宿酒場”バーニーズ”〜
「はぁ……せっかくだから、もっと気の利いた物にしたいんだけどなぁ。」
「中々決まらないわよね……」
「ティータとゲルドか……一体、何を悩んでるんだ?」
「リィン教官。」
「お疲れ様です。あはは……その、実は昔からの親しい人達に贈るプレゼントのことなんですけど。回を重ねる内に、最近はどうにも定番なも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ