第71話
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シュミット博士に一言挨拶をすませた後、クロスベル帝国のルーレに向かうジョルジュを駅まで見送った後リィンとトワ、セレーネは次の特別演習についてのブリーフィングに参加するために第U分校に戻った。
〜ブリーフィングルーム〜
「――――配った資料にもある通り、今度の演習地は西部フォートガード州だ。演習地は新海都フォートガードの近郊―――ただ、これまでより離れた場所となる。それに加え、東にある峡谷地帯のラクウェル市までが演習範囲となる。」
「なるほど………」
「フォートガードにラクウェルか。ラクウェルには行った事はあるが………」
「…………前2回と比べてもかなりの広範囲となりますね。」
「フォートガードで気づいたけど、フォートガードはクロスベルのオルディスと隣り合っているわね♪」
「クク、ちなみに先月にオルディスに潜入していた”結社の残党”の連中はラクウェルへ続く峡谷道の最中で空の女神の末裔達にとっ捕まったそうだぜ。」
「あ、あのランドロス教官……ミハイル少佐がいる目の前でその話をするのはちょっと……」
ある事実に気づいたレンは小悪魔な笑みを浮かべ、口元に笑みを浮かべて呟いたランドロスの話を聞いたセレーネは冷や汗をかいてミハイル少佐に視線を向けた。
「コホン、静粛に……!―――知っているかもしれんが、この場所に決まったのも訳がある。エレボニアの貴族諸侯による”とある会議”が開かれるためだ。」
「『帝国領邦会議』ですね………今年の開催がフォートガードになるのは聞いていましたが………」
「今までの演習を考えたら結社や地精が関わってくる可能性は高いでしょうねぇ?」
ミハイル少佐の話を聞いてある事を察したトワは表情を引き締め、レンは意味ありげな笑みを浮かべた。
「……っ」
「…………”結社”が動く可能性はかなり高いかもしれませんわね。」
「ああ、連中の”実験”とやらが行われるかどうかはわからんが。」
「それに”結社”ばかりでなく、”他の勢力”も今までの演習のように何らかの動きをするかもしれないぜ?」
「”他の勢力”――――”地精”ですか………」
「”地精”と名乗る勢力も含めて備えた方がいいと思います。」
「フフ、生徒達もそうですが貴方達も改めて覚悟を決めたようですね。意気やよし――――これならば本校にそう後れを取ることもないでしょう。」
リアンヌ分校長が呟いたある言葉が気になったリィン達はそれぞれ不思議そうな表情をした。
「へ………」
「本校に後れ……ですか?」
「分校長、それは…………」
リアンヌ分校長の言葉にトワが呆け、リィンが不思議そうな表情で呟いたその時、事情を知っているミハイル少佐
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