第71話
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ータちゃんやエリゼちゃん達で協力して用意したもんねぇ。」
「えへへ、わたしは朝の仕込みくらいで本職のエリゼさんやアルフィンさん程じゃありませんよ。」
「フフ、そんな事はありませんわ。ティータさんとトワさんも料理が凄くお上手で、リィンさんに嫁いでから家事を本格的に学んだわたくしにとっても勉強になりましたわ。」
「私も自分の知らない味付けや出汁の取り方を知る事ができましたから、お二人との共同作業は私にとっても有意義な時間でした。」
「えへへ、さすがに褒めすぎですよ。でも博士の分、どうしましょう?せっかく作ってきたんですけど。」
「はは、後で届けてあげればいいさ。研究の合間に勝手に食べるだろう。
アルフィンとエリゼの賛辞に恥ずかしそうな表情をしたティータはジョルジュに訊ね、訊ねられたジョルジュは苦笑しながら答えた。
「ん〜、この唐揚げなんて外はサクサク、中はじゅわっとジューシーで最っ高!卵焼きはキレイな形だし……でも、ちょっと味付けが珍しいような?」
「もしかして”お出汁”を使っているのですか?」
「ふふっ、セレーネちゃん、正解!実は隠し味にお出汁を加えてるんだ。」
ユウナの疑問に続くように答えたセレーネの推測にトワは笑顔で答え
「以前、上手なお出汁の取り方を東方出身の方から教えて頂きまして。よかったら後でお教えしましょうか?」
「わっ、いいんですか!?やった、お弁当のレパートリーが増える!」
「…………私もユウナさんと一緒に教えてください。卵焼きもそうですが唐揚げをこんなに美味しく調理する方法はまだシュバルツァー家でも学んでいませんし。」
「フフ、わたくしもエリゼやリーゼアリアと違って料理の腕前はまだまだですから、一緒に学びましょうね。勿論、リィンさんの新たな婚約者の最有力候補のリーゼアリアも一緒にね♪」
「お、皇女殿下、そう言う事はせめてお兄様のいない所で……」
エリゼの申し出を聞いたユウナは嬉しそうな表情をし、アルティナも続くように申し出をし、アルティナの申し出を聞いたアルフィンは微笑みながら答えた後リーゼアリアにウインクをし、ウインクをされたリーゼアリアはリィンを気にしながら答えた。
「みんな、”女子力”が高いわね……同じ女の子として、羨ましいわ……」
「うーん、負けてられませんね。私もそのうちリィン教官に真心こめた愛情弁当を……♪」
料理について話し合っているエリゼ達の様子をゲルドと共に羨ましそうに見ていたミュゼは頬を赤らめて微笑みを浮かべてリィンに視線を向けた。
「…………」
「兄様?……その、もしかしてお口に合わなかったでしょうか?」
一方フォークがあまり進んでいない様子のリィンに気づいた
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