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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第89話:騒動が起きる前の一時
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に誘われてやって来たぜ〜」

「へー、これがいただき…見た目は確かにいなり寿司ね。」

「後は味噌汁を作れば終わりですから」

「みんなを起こしてきてブイモン、テイルモン」

「「了解」」

朝食を始めるために全員を起こし始めたブイモンとテイルモン。

しばらくして全員がやって来た。

「どうぞ、鳥取の郷土料理のいただきです」

【おー】

皿に山盛りにされたいただきを見て全員が感嘆の声を上げた。

「ヒカリちゃんも手伝ったのか?」

「ううん、私は味噌汁以外見ていただけでした」

「まあ、いただきを知らないヒカリが手伝おうとしても足手まといにしかならないからなあ。賢明な判断って奴だ」

「足手まとい…」

ブイモンの発言に表情が引き攣るヒカリだが、言い返せないのが悔しい。

「ヒカリに何てこと言うのよ!このアホ犬!!」

「黙れハツカネズミ!!俺は事実を言ったまでだ!!この現状が長く続けば家事能力は大輔が上だからな!!パートナーとしての贔屓無しで!!」

「あうう!?」

痛い事実を突き付けられてヒカリは呻いた。

ブイモンとテイルモンの朝一の喧嘩が始まろうとした時である。

「ガイアフォース!!」

「「ゲオルグッ!!?」」

サッカーボールを両手で掴んでガイアフォースの要領でブイモンとテイルモンに叩き付けて朝食が台無しになるのを未然に防いだアグモンであった。

【と言う訳で頂きます】

早速芽心お手製いただきを頂く大輔達。

「美味い!美味いぞー!!」

「あ、ちょっとあんた!それは私の分よ!!」

「美味しいねー」

「だがーん」

「本当に美味いな…」

「うん、ふっくらして美味しい」

「うんうん、太一も良い娘を捕まえたわね」

「これは酒のつまみとしてもイケるかもな」

「あ、ありがとうございます。ど、どうですか太一さん?」

「ん?おう、美味い!!これならまだまだ食えるぞ!!」

全員からの評価は良かった。

芽心は安堵の溜め息を吐いて自分のいただきを食べるのであった。

「ヒカリもこれくらい出来ないといけないぞ」

「うっ…は、はーい」

「はいは短く!!そんなんじゃ大輔のお嫁さんにはなれないぞ!!」

「お前は舅かよ」

ブイモンの発言に太一はツッコミを入れる。

お腹が満たされた大輔達はゆっくりとしていたが、光子郎からのメールを見て表情を変えた。

メールの内容は“テントモンが一乗寺治と行方不明の子供達を発見、動き出した”とのことだ。

とうとう決着を着ける時がやって来たと、エネルギー満タンの状態で大輔達はまず泉家に向かうのであった。
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