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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
第一部
幕間の物語
似た者同士
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「はあああ!」

俺はそれを知っていた。体術スキル《八極》を会得するために何度も使った体術スキル。

「《閃打》……!」

体術スキルの基本技の一つ。だが、体術スキルもソードスキル同様使った後の反動と硬直があるはずだ。なのに、

「これは……ユニークスキル……なのか?」

ユニークスキル。キリトの『二刀流』、ヒースクリフの『神聖剣』、そして俺の『無限槍』。その一つ一つの力が破格でフロアボスとも相対可能になる核兵器の様なエクストラスキルの俗称。

「アヤト!スイッチ!」
「お、おう!」

アキトの一言に我に帰る。ボスのHPは残り少ない。俺の使える中で最高の一撃で決める!

「これは……雪?」
「《ホーリィ・テンペスト》!!」

雪の様なエフェクトと共に繰り出された10連撃はボスの残りのHPを削り切り、『デトネイター・ザ・コボルドロード』はガラス片となって砕け散った。
俺はアキトの方を向き直すと、アキトの顔が浮かない事に気がついた。

「アキト?」
「あ……ううん。何でもない。それよりおめでとうアヤト。これで出られるよ」
「お、おお……。そうだな」

俺は特にアキトの事をツッコまずにボス部屋を出た。
部屋を出ると、アキトからここの場所について教えてもらった。ここはホロウエリア。
アインクラッドとは別の場所らしいが、何が何やら……。
それから俺たちはホロウエリアから出て76層の圏外を歩き回る。が、特に何といった成果も無く暗くなり、俺たちは《アークソフィア》に戻る事になった。
クライン達とも合流するも、クライン達も特に何見当たらなかったらしい。

「じゃあよ!せっかくだし、アヤトも一緒にエギルの店でみんなで飯食わないか?アスナさんの料理、ほっぺがマジで落ちそうになりぐらいうめーからよ!」
「……あ、ああ。じゃあ……」

俺はクラインに気押されながら頷く。
エギルも76層にいるのか。これまで自分が関わってきた人たちの殆どが76層にいるようだ。
エギルの店に着くと中に入った。内装は下層にいた時と雰囲気変わっていない。俺はここが似て非なる世界だと理解しながらも少し安らぎを覚えていた。

「いらっしゃい。ん?」
「あ……」
「ようエギル!コイツが例の下層から来たっていうアヤトだ。アヤト、このデカイのはエギルだ」
「よ、よろしく……あはは」
「よろしくな。俺はエギル。ここでアイテムの売買や鑑定をしている」
「俺はアヤト。ソロだ……」

知ってるプレイヤーに改めて自己紹介するのは何回やっても慣れないな……。
俺は若干引き攣った笑顔を浮かべていただろうに、エギルは気にせずに笑って椅子に座るように言ってくれた。
その後、アスナ、シリカ、リズベットと知ってるプレイヤーやリーファ、シ
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