暁 〜小説投稿サイト〜
真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
第一部
幕間の物語
似た者同士
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
2年前、まだ俺たちがこのSAOがデスゲームだと宣言されてから1ヶ月程度しか過ぎていなかった日。俺たちはディアベル率いるレイドパーティに参加して初のレイドバトルに参加した。初のフロアボス戦。これを突破してゲームクリアへの一歩を歩もうとしたその時だった。

「ディアベルがスタンした!第二撃が来るぞ!」

リーダーのディアベルはフロアボス『イルファング・ザ・コボルドロード』の一撃によって大ダメージを負い、挙句スタン状態となって絶体絶命となった。
俺は思わず笑ってしまう。
今俺が陥っている状況にそっくりじゃないか。ディアベルもあの時はLAボーナスを求め、一人で単独行動に走って起きた。今回の俺もそうだ。アキトと逸れ、アキトを探すという口実を作って新たなフィールドを見て回っていた。興味に負けた結果がこれだ。

「クソ……俺はここまでなのか……ごめん、コハル……約束、守れなさそうだ…………」

俺はスタンゲージを睨み付けてから目を瞑った。その時だった。

ブワッ!!

俺の頭上から強い風が吹く。何ごとかと俺は瞑っていた目を開け、ボスの方を見る。そこにいたのは、

「アキト!」

アキトの《ヴォーパル・ストライク》がボスの胴体に直撃し、ボスはそのまま後ろによろけて倒れる。
スタンゲージが0になると、俺は《八極》を直ぐに切り、ストレージから《クラレット》を取り出す。

「アキト!」
「アヤト、無事で良かったよ」
「悪い、心配かけたよな」
「……!いや、無事ならそれで良いんだよ。それより、こいつを倒さないと外には出られないんだ。アヤトは下がってて」
「いや、アキト。俺も一緒に戦うぜ。アキトには助けてもらってばかりだからな。俺も一緒に戦いたいんだ」

俺はアキトを見つめる。アキトは少し困ったような顔をしたが、すぐに頷いてくれた。

「アヤト、このポーションを飲んだら来てくれ。協力するにしても今のアヤトのHPは危ないからね」
「悪い。助かる」

アキトから投げ渡された回復ポーションを一気に飲み込むと、アキトの元に走る。
俺が来たのが分かると、アキトは俺とスイッチ、俺は《ヴォーパル・ストライク》を使い、その勢いを使ってボスの目の前に躍り出る。

「もうさっきのようには行かないぜ」
「??????????──────!!」

再び振り下ろされた剣もボスの股をスライディングで潜り抜け、臀部から上に向かって斬り上げる。ボスが振り向く前にソードスキル《ホリゾンタル・スクエア》を使ってボスをダウンさせる。
もう少しだ!

「スイッチ!」
「了解」

アキトが飛び込んでくると、アキトの剣が光始める。あの動きは《ホリゾンタル》か!ボスに強力な剣撃をお見舞いすると、今度はアキトの拳が光始める。

「なんだ!?
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ