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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica27次元世界最強の10代女子〜Sieglinde Eremiah〜
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クターさん達と軽い談笑を始めました。
「はい、到着! 好きなとこに座って〜」
応接室は縦長で、いくつもの分厚いカーテンで仕切るタイプのもの。今は全て開かれていて10人以上の大所帯であるにも拘らず、まだ余裕のある広さを有している。1人用のソファが楕円形に人数分並べられており、シャルさんの促しに従って、チームナカジマとヴィクターさん達大人組に分かれて、向かい合うように座った。
「さて・・・と。まずは今日、アインハルト・ストラトスとジークリンデ・エレミアを引き合わせた理由を、事情を知らない子たちに話そうか。アインハルト」
シャルさんに呼ばれた私たちは「はい」と頷き返し、最初に私の事情を説明することに。古代ベルカの諸王の一角、覇王クラウス・G・S・イングヴァルトの直系であり、その記憶をそっくりそのまま受け継いでいる記憶継承者であること、クラウスの悲願である覇王流を最強たらしめることを目的として、誰とも深く関わらずに生きてきたこと、名のある格闘家にストリートファイトを挑もうとしていたこと、そしてイクスさんやヴィヴィオさん達、ノーヴェさんに誘われて、その考えを改めてインターミドルに挑戦することを決めたことなどなど・・・。
「・・・これが、私の簡単な経歴です。今でも思います、ルール無用の命懸けの闘いを行おうとしていた私は、まさしく世界を知らなさ過ぎた愚か者でした」
話の途中で入室したルーツィエさん達の出してくれたコーヒーを、ここで始めて口にする。チームナカジマのメンバーそれぞれの好み通りに入れられた砂糖とミルクのおかげで飲み易い。
「自分の戦闘スタイルを悩んで構築する時間を省いて、いきなり覇王流だっけか? 古代ベルカの格闘武術を自分のものとして扱えるんだから、便利なもんだと思いながら話を聞いてたが・・・。記憶に引っ張られちまうと、そんな辛い事になっちまうんだな」
「私は少し気にはなっていたんだよ、アインハルトちゃん。チームナカジマとの練習試合をしていると、君だけが鬼気迫るというか・・・」
私の話を聞き、番長さんとミカヤさんが沈痛な面持ちを浮かべました。そんな中、「どうかした、ジーク?」とヴィクターさんが、何やら考え込んでいるようなジークリンデ選手へと声を掛けました。
「あーうん。あの、この子らの練習の時の映像とかあらへんでしょうか? ちょう気になる事があって・・・」
「ん。ノーヴェ」
「あ、はい、シャルさん。じゃあミカヤちゃん達との練習の映像を出します」
ミカヤさんやミウラさんとの練習試合の映像が、応接室の中央に展開された大きなモニターに表示される。そして映像が終わってモニターが消えると、ジークリンデ選手とヴィクターさん、番長さんにミカヤさんの4人の視線が私へと集中していることに気付いた。
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