暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica27次元世界最強の10代女子〜Sieglinde Eremiah〜
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
えシューターの直撃を受けていたエルスさんだったけど、前屈してわたしの一撃を躱した。そして床に両手を突いて前転して、左踵をわたしの下あご目掛けて振り上げてきた。

「っく・・・!」

上半身を反り返らせて回避。つま先が顎を掠めていったことにホッと安堵した。もし入れられたら脳震盪のクラッシュエミュレートを受けてたはずだし。

「ぅぐ!?」

上半身を起こす前にお腹に突き刺さる衝撃。反っていた上半身がそれで一気に戻って、エルスさんの左足の突き蹴りが入ってるのを視界に収めた。後ろ向きにたたらを踏んで、体勢を整えたエルスさんと改めて対峙する。少しの沈黙の後・・・

「アレスティングネット!」

エルスさんはまた、展開した複数の魔法陣から手錠付きのチェーンバインドを伸ばしてきた。オットーとの練習を思い出せ。気を付けるべきは全体じゃなくて先端の動き。掌底や裏拳を使って手錠を弾き飛ばしつつ、周囲に魔力スフィアを6発と展開。

「やあああああ!」

エルスさんへと突っ込む。エルスさんは去年のインターミドルでは射撃・砲撃の遠距離攻撃は一切使わず、ひたすらにバインドと体術を駆使して都市本戦8位にまで上り詰めた選手だ。今年の大会に向けて新技を生み出していたとしても、ライバルとなるわたし達との練習試合で出すことはまずないって思う。つまり使うまでもない格下ってことになるけど、それならそれで安心して突っ込める。

「やりますね、ヴィヴィオさん・・・!」

エルスさんも真っ直ぐわたしに向かって来て、手錠型デバイス・“パニッシャー”を握る右拳を振りかぶった。同時に右拳を繰り出す。クロスカウンター気味だけど、お互いの拳は相手の頬に届く前に前腕がぶつかった。内側にあるエルスさんの腕が、わたしの腕を外に向かって弾くように払ってきた。

「(まだ左がある・・・!)はああああああ!」

「やぁぁぁぁぁッ!」

わたしとエルスさんの左拳がぶつかり合う。そして待機させてたソニックシューターを「ファイア!」一斉にエルスさんに向かって発射。わたしが弾いたあと待機させられてたエルスさんのバインドが、シューターの迎撃のために動いた。さっきは成す術なく破壊されちゃったけど、今度はシューターを構成する魔力を増やしたから、早々に壊されないはず。

(よしっ! バインドを弾いた!)

バインドの先端の手錠に当てるのにはちょっとコントロールが必要だけど、一度弾いちゃえば再び向かってくるまでには僅かな時間が掛かる。その間にエルスさんを殴り落とすことが出来れば・・・。

「くっ、バインドが・・・!」

わたしとエルスさんの打撃の攻防の最中、わたしは順次シューターを展開してはバインドを迎撃する。エルスさんの必勝パターンは、バインドで相手を拘束してからが始まりにな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ