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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第87話:変態量産計画始動
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デーモンを倒し、マグナモンXが無理な戦いをしたことでチコモンにまで退化したことを除けばあまり大した変化は起きなかった。

「はい、チコモン。あーん」

「あーん」

「ぬぐぐぐぐ…」

ヒカリお手製のチョコプリンを食べさせてもらっているチコモン。

それをテイルモンは嫉妬全開で見つめていた。

「美味しい?」

「おう、次は生クリームがいい」

「はいはい、あーん」

生クリームを掬い、チコモンの口にスプーンのクリームを運ぶヒカリ。

「あーん」

「ふぎぎぎぎぎ…」

悔しそうにヒカリとチコモンのやり取りを見つめるテイルモン。

「む?むむむ?チコモン進化、チビモン!!ふー、ようやくチビモンに進化出来たぜ」

「それは良かった」

「よし、ヒカリ。あーん」

「はい、あー…」

「待てい!!あんたチビモンに進化出来たならもうヒカリの手は必要ないでしょ!?」

チビモンは数少ない手を持った幼年期なので、その気になれば自分でプリンを食べることは可能なはずだ。

「ん?何だ何だ役立たずハツカネズミめ。デーモンを倒したのは俺だぞ?だから俺が良い思いをしても罰は当たらんのではないかねえ?」

「何ですってえ!?」

「へん!!肝心な戦いでは基本的にてんで!!完璧に!!究極的に役に立たない癖に!!」

実際デジモンシリーズは重要な戦いは主人公かライバルキャラしか活躍出来ないパターンが多かったりする。

特にフロンテイアは顕著、無論例外は存在するが。

「良いわ!!あんたとは今ここで決着をつけてやるわ!!」

「ふん、幼年期の状態とは言え、お前が俺に勝てると思っているのか!!」

「ちょ、ちょっとチビモン、テイルモン…」

慌てるヒカリだが、チビモンとテイルモンは同時に駆け出した。

「行くぞお!!テイルモン!!3年前から続く因縁を今、ここでえ!!ホップアタック!!」

「望むところよ!!私を差し置いてヒカリのベッドでヒカリの睡眠のお供になっているあんたの姿はブイモンの姿よりムカつくのよ!!ネコキック!!」

テイルモンが言っているのは、ヒカリが当時小学1年生の誕生日の際に大輔の母親からプレゼントとして貰ったお気に入りのチビモンぬいぐるみのことである。

4年も経過したので、解れてきたところもあるが、ヒカリが何度も縫い直したりして今でも大切にしている。

チビモンとテイルモン…この2体の3年にも渡る永き因縁が今…絶ち切られようとしている…。

「てめえらいい加減にしろ!!」

「「ぶへい!?甘い!!」」

訳がなかった。

大輔お手製のカスタードクリームパイがチビモンとテイルモンの顔面に炸裂した。

因みにチビモンとテイルモ
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