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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第87話:変態量産計画始動
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ンは顔面に炸裂したカスタードクリームパイは美味しく頂きました。

「はい、ヒカリちゃん」

「待ってました♪うーん、カスタードクリームの絶妙な甘さとパイ生地のサクサク感がたまらない♪」

「それは良かった。にしても新聞を読むと“才能の開花。行方不明から帰ってきた天才少年と少女”とかでびっしりだな。デーモンから聞いた話から考えると新聞に出ている子供が全員変態仮面の餌食にされたと考えていいんだろうな。ほい、芽心さんと太一さんの分も」

「ありがとう大輔君」

「サンキュー、大輔。うん、ヒカリが絶賛するだけのことはあるな」

今回は芽心や太一も含めてのおやつ会だ。

カスタードクリームパイの美味しさに舌鼓を打ちながら平らげていく。

「情報収集メンバーから何か無いのか?」

「うーん、性格が変態仮面みたいなのが増えてることしか分からないだがん」

「変態仮面は何を考えてるんだろう。変態仮面量産計画でも考えてるのかな?」

【何?その滅茶苦茶嫌な計画?】

チビモンの問いにメイクーモンとアグモンが口周りにカスタードクリームをベッタリ付けながら言う。

暗黒の種を植え付けられた子供達がデジモンカイザー衣装を身に着けた集団…悪夢でしかない。

「性格も一乗寺治君のようになっているらしいですからナルシストカイザー集団が出来上がるのも時間の問題ですね」

「まあ、ただ単にナルシストカイザー集団が出来上がるだけで脅威にはならないだろうしな。」

太一と芽心の会話に大輔とヒカリは頷く。

ぶっちゃけ頭が無駄に良いだけのナルシスト集団など恐れるに足りん。

取り敢えずテントモンにナルシスト集団を監視させて、及川に全てのデジタルゲートを封鎖させて、それよりも前にミミを日本に連れて来て、戦力を充実させて…。

治は大輔達を掌の上で踊らせているつもりなのかもしれないが、逆に自分が大輔達の掌の上で踊らされようとしていることに気付けはしなかった。

因みに今日はデーモンのことを除けば何も無かったので、太一と芽心のお付き合いを記念して八神家の夕食は大輔達も入って非常に豪華だったことをここに記しておく。
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