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ベル・クラネルが魔剣使いなのは間違っているだろうか
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ベルは焦っていた。先ほどから胸騒ぎが収まらないからだ。
「もし、もし、アレがここに現れたら…」
青紅倚天の魔力を使いスピードをあげて気配が強く感じる場所へと急いだ。その途中で面が割れてしまったがそんなことを気にすることなく走り続けた。
「ここだ!」
たどり着いたのは闘技場である。急いでなかに入る。
「ん?なんや、ベルやないか」
「ロキ様?それに皆様も」
「あれぇ?なにしに来た、白兎くん」
「ずいぶん慌てているようだけど」
中にはロキとその眷属のアイズとレフィーヤとティオナとティオネがいた。
「ベル…それも、魔剣なの?」
「え?あっ、はい」
「それよりなにしに来たんですか」
「それは!?」
ベルが事情を話そうとすると突然大地が激しく揺れ始めた。
「な、なんや?!」
「……来た!」
「ギャアアアアァァァァァァっ!!!!!!!」
現れたのは全体的に黒く、女性の上半身の体にいくつもの刀剣が融合したかのような姿の化け物だった。
「皆さん、あれとは戦わずに逃げてください!」
「私たちも手伝うわよ!!あんた、一人が勝てるわけ」
「良いから早くしろ!貴女では決してアレには勝てません!」
「ベル、自分アレがなんやのかわかるか?」
ベルはロキの言葉を聞きながら前にいる怪物へと目を向けていた。
「あれは冥獣。魔剣使いと魔剣のいずれか片方、または両方が暴走することによって産み出される怪物です」
ベルは魔剣を構え、攻撃体制へと移る。
「アレを倒せるのは魔剣使いである僕だけです。いかなる魔法も魔剣以外の攻撃も一切効きません」
「な、そんじゃあアレを倒せるのは」
「現状僕だけです」
ベルはそう答えるとそのまま突っ込んでいく。
「こい、お前の相手は僕だ!」
「ガァァァァアアアアアァァァァ!」
「くっ!属性は風、か!」
攻撃を交わしたのに腕に少しの刃物の浅い切り傷が出来ていたことからベルは相手の属性を判断する。
「青紅倚天、では意味がないな」
ベルは青紅倚天をしまい、他のものを呼び出す。
「
解放
(
アンロック
)
、ビーストキラー」
喚び出したのは銃。この世界には存在しない武器。
「くっ、硬い」
トリガーを引き、斬撃を放つがなかなか傷がつかないのである。
「ビーストキラーじゃ火力不足か」
ビーストキラーをしまい、別の魔剣を呼び出す。
「解放、ヴォルケイノ!」
喚び出したのは溶岩を帯びた大剣である。
「うそ、私のウルガよりデカい!」
「あんな細い腕でよく降れるわね…」
「たぶん、重さは…それほど、感じてないんだと思う」
「……」
「しっかし、見てるだけっちゅーのも歯痒いなぁ」
ベルと冥
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