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ベル・クラネルが魔剣使いなのは間違っているだろうか
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獣の戦いを見ている面々は思い思いの事を口にする。
「うおおおおぉぉぉぉぉ!」
「コワス、スベテッ!!」
「どうしてそこまで…」
「コワスっ!」
「がぁあ!」
元が魔剣。そのため相手も斬撃を放つか魔力での攻撃を仕掛けてくる。一つ一つの力はさほど大きいわけではなくとも数が多ければ防げないものも出てくる。
「ぐっ、」
「コワレロ!」
「なっ!」
産み出された無数の風の斬撃がベルへと襲いかかる。
「くっ、このぉ!」
ベルもなんとか防ぐが武器を使う腕までは完全に防げず、まるで無数の鎌鼬にあったかのような傷を負う。
「はぁはぁ、そろそろ終わりにしよう」
「コワスコワスコワスコワスコワスコワスコワスッ!」
「君を救う!だからこれで終わりだ!」
ベルはヴォルケイノに魔力を注ぎ込む。そして……。
「Blaze Drive!」
『燃えたぎる火山のごとく。焼き尽くす!Blaze Drive!』
放たれたのは今までの斬撃とは全くもって異なる斬撃。一発一発に籠められる魔力量が違い、そして数にして十六の炎の斬撃がまるで一つの刃のごとく一ヶ所に集中的に集まり冥獣の体を破壊していった。
「ワタシは、あの…ヒ、トの力に……」
「どうか、安らかに」
ベルは倒れそうになるが、誰かがそんなベルを支えた。
「まったく、キャプテンは無理しすぎだぜ」
「ヴォルケイノ…」
支えていたのは拳闘士を思わせるような格好をしている少女だった。
「なんや、あれ…。武器がめっちゃ美人になったで!?」
その光景を見ていたロキは驚きの声をあげ、
「「「「!?」」」」
アイズ、ティオナ、ティオネ、レフィーヤは声をあげることができなかった。
「まったく。鍵も使わずに複数の属性の
魔剣
(
わたしたち
)
の使用にBlaze Driveの使用。普通なら無理だぜ?」
「あ、あははは。また、君たちに迷惑かけたね」
「はぁー、そんなのは良いから。早くキャプテンの主神様の所に戻ろう」
ベルはそのままおぶられる形になった。
「ごめん。体動かなくて」
「Blaze Driveを使ったんだから仕方ない」
そのまま歩いていく。
「ん?あんたらも早くここ離れた方が良いよ。それとここで見たことは誰に話すな」
そんな言葉を残してヴォルケイノは去っていった。
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