閑話 その時ロキは
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ーロー」
ロキの合図に合わせて、二人の男神はそのセンスを神々に披露したのだった。
☆☆
デュオニュソスとヘルメスの
案が出たことで、神会は白熱した。
僅か14歳の少年に英雄の名を
まがりなりにも与える事に反対意見は出なかった。
この場にいる神達はその片鱗を
何度も見せられたからだ。
あるものは戦争遊戯で、あるものは
オラリオに現れたブラックライノスの亜種との死闘で、あるものは
リヴィラの町防衛戦で、それぞれ
時と場所は違えど見せられていた。
ただ若干約一名朱髪の女神は
ウチの『勇者を差し置いて英雄やと
』と文句を言ったが、他の代案を出せるわけでもなく、他の神々が
納得してしまったため、覆すことはかなわなかった。
(くぅ……次の神会では見とけよドチビ、次の神会の前にはレフィーヤはレベル4にフィンはレベル7になって迎えたる。
その時は二代目九魔姫と、勇者王の二つ名をレフィーヤたんとフィンにつけるんやぁ)と心の中でロキは
誓うのだった。
もしか彼女の眷族である、当人達が聞いていたら全力で拒否していたのは言うまでもない。
ロキの葛藤を他所に、会議は進行していった。
最終的にリトル、未完という名は
脱却したのに、再びつけるのは違のではという、寡黙なゴブニュの
珍しい発言により、デュオニュソスが未完という名は今の彼にはふさわしくないなと、ゴブニュの意見に納得し、ヘルメスの案を良しとし、
他のデュオニュソスの案を押していた神々も折れて、オラリオ最年少第一級冒険者の二つ名はラビットヒーロー、白兎の英雄に決定し、こうして異例の神会は幕を閉じたのだった。
★
「酒や??酒ぇーとにかく高い酒持ってこい」
神会から帰ってきたロキが、ホームにガネーシャを連れて、やけ酒に
付き合わせたのは、言うまでもない。
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