第06話 図書館ではお静かに 後編なの(高町なのは@5歳)
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
た情報収集を試みるあたりは相当に強か、本日3度目のファインプレーである。
さり気なくはやてに機密保持の意識を植え付けた弁舌といい、こいつが5歳とか最早とんでもない年齢詐欺である。
やはり転生者は存在自体がチートなのではないだろうか?全然出番がない転生特典とか存在価値あるのか?
「ええよ、ええよ。今日は3人一緒に出かけててな。帰ってくるのは遅くなる言うてたしな。」
「・・・・・・へえ、兄弟がいるんだ?
今度服を返しに、、、遊びに来た時に会えるといいな。」
「ああ、お兄ちゃn、兄がおるんや。なんや爺むさい兄やから、あんたとも話が合うと思うで。」
「俺ってそんなに爺むさいか?まあいいや。なのは、帰るぞ。
――なのは?」
自分自身の話題であるにもかかわらず、ここまで一度も発言することがなかった我らが主人公、高町なのはさん。
その沈黙の秘密が今こそ明かされるっ!
「・・・寝とるな。」
「寝てるな。」
「ホンマに気持ち良さそうに寝ておるな。」
「ああ。疲れていたのかもしれん。」
おっと、藤原さん、その発言はマイナス。減点です。「(泣き)疲れていたのかもしれん。」って遠まわしなイヤミに聞こえますよ?
事実、はやてさんも何となく気まずそうにしています。
「・・・うちはなのはちゃんが起きるまでいてくれてもかまわへんよ?」
「いや、負ぶって帰るからいいよ。気持ちだけ受け取っておく。じゃあ、またな。」
「そうか。ほなな。」
しかし、「三十六計逃げるに如かず」や「兵は拙速を聞く」の地を行く所作で――気まずそうなはやてをスルーして――帰宅の途、いや、なのはを送って行く藤原君であった。
なのはを軽々背負って帰る姿が「あれも『気』なんかな」などと思われているがそれはいいのか?いいのか。
結局、なのはは高町家に到着するまで目を覚まさなかった。
高貴ほどではなくとも、なのはの体にも少なからず疲労が溜まっていたのであろう。
――友達と一緒にお出かけし、思い切り泣いて、ぐっすり眠る。そして、2人目の友達が出来た。
なのはにとっては、なかなか充実した休息日だったのではなかろうか。
寝ぼけたなのはが服を掴んで離さず、そのままズルズルと高町家で夕食&お泊りのコンボを受けることになった藤原君は、終日恭也に睨まれ続けて大変だったようであるが。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ