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原作(オリジナル)の主人公、略してオリ主
第06話 図書館ではお静かに 後編なの(高町なのは@5歳)
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いか?」
――事実と嘘と不作為を交えた答弁を行い

「だから、そんななのはの友達は少なくてな。八神でやっと2人目なんだ。これからも、仲良くしてやってくれ。」
――なのはの数少ない友人だというはやての立場を強調した上で、頭を下げ、遠まわしに"はやては、なのはの不利益になるようなことはしないよな?"とプレッシャーをかける。


「そ、そうなんや。
 ・・・それで、なのはちゃんは気を使ってどんなことができるん?」

「基本的には武術の延長だな。人より速く動けたり、高く跳べたり、そのくらいだ。
 気は『魔法のような不思議パワーってわけじゃない』から、出来ることなんか片手で数えられるな。」

「なんや、そうなんか。ドラxンボールみたいに空飛んだり、かxはめ波撃ったり出来ると思っとったわ。」

「どっちも無理だ。漫画の中の『気』とは違って、応用の範囲はかなり狭いな。」


 繰り返すが、ここまでの高貴の言には誤りが多い。
そもそもなのはが使っているのは魔力であって気ではないし、修行を始めてから2年も経っていない。無論これらの錯誤は意図的なものである。
その目的は言わずもがな、既に八神家を監視し始めているやも知れぬ管理局がグレアム一派になのはの魔法資質を悟られないようにすることである。
もっとも、ロッテリア姉妹が直接監視していた場合などは無駄な努力だったということになるのだが・・・

『気』の存在を明かしてしまったのも高貴の本意ではなかったが、魔力について説明させられるよりはマシであるという判断だ。
それに、御神流の名前はおろか、剣術流派であることすら明かしていない点からも高貴の苦慮が窺える。

 そう、事ここに至って高貴は激しい焦りを感じ、悩んでいた。
デバイスを所持していないなのはと高貴の2人には探索魔法が使えない。即ち八神家とその周辺に施された監視網を探知することが出来ないということだ。
既にグレアム一派は闇の書を発見しているのか?どのような監視網を構築しているのか?何をどこまで話すべきなのか?
最悪のケースを想定し、はやてに渡す情報を可能な限り制限したのは必然と言える行いであろう。場を改めたは良いが、改めた場が八神家だというのが痛かった。
なのはの諸事情で一刻も早く着替え、、、とにかく、その時は八神家が一番良いと思われたのだ。焦りが焦りを生む典型例である。


「――ま、そんな感じだ。繰り返すが、『気』は奥義だから、他言は無用で頼む。
 急な訪問だったし、そろそろいい時間でもあるから今日はこのへんで帰るわ。
 家族の方に挨拶をせずに帰るのは申し訳ないがな。」


 下手を打つ前に素早く話を切り上げ、辞去しようとする高貴。
行きがけの駄賃とばかりに、はやてに家族の話題を振り本日の目的であっ
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