機動戦士ガンダム
2245話
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随分と動かしやすくなっていたのは事実だし。
「そうですか、それは何よりです」
「それより、何で撤退の発光信号が上がったのか、その理由は聞いてるか?」
「いえ、残念ですが。まぁ、私はメカニックでしかないので、重要な情報がすぐに降りてくる訳でもありませんし」
そう告げるメカニックの言葉に、そうだよなと頷く。
視線を格納庫の中に向ければ、ラル隊や黒い三連星も戻ってきている。
ちなみに海兵隊はリリー・マルレーンがシーマの旗艦なので、そっちに戻ってる筈だ。
ザンジバル級……正確にはザンジバルU級は、海兵隊の旗艦として有名だな。
もっとも、宇宙の蜉蝣の異名を持つシーマが乗る軍艦である以上、出来れば改修してもっと性能を上げたいと、そう主張している者も多いのだが。
グワジン級の解析である程度軍艦のノウハウも入手した以上、恐らくそう遠くないうちにリリー・マルレーンは改修されることになるだろう。
もっとも、それがどのような改修になるのかは、俺にも予想は出来ないが。
ただ、ザンジバル級は地球に降下しても、そのまま空中を飛ぶことが出来るという性能を持っているので、その辺りについて強化するんじゃないか、という予想は出来るが。
もしくは、このグワジン級も今は宇宙専用艦だが、ザンジバル級のように地球に降下してもそのまま普通に使えるようにする……という風に改修される可能性はあるか。
そんな風に考えながら、俺はグワジン級の中を移動する。
影のゲートを使って移動すれば、それこそすぐに移動出来るのだが……緊急時以外は出来るだけ使わないで欲しいとダグラスに要請されれば、こちらとしてもその意見に従うべきだろう。
……実際、今この時にブリッジに影のゲートを使って転移したりすれば、間違いなくブリッジ要員は驚き……場合によってはその衝撃でグワジン級の主砲が発射され、それが連邦軍との間に致命的な亀裂を生むという可能性も否定は出来ないのだから。
いやまぁ、こうして月に攻めてきている以上、亀裂がどうとか今更言っても、説得力の類は全くないと思うけど。
ともあれ、ブリッジに向かう途中でケンと遭遇する。
「アクセル代表」
そう言いながら敬礼をしてくるケン。
出撃前もそうだったけど、どこか堅いんだよな、こいつ。
いやまぁ、ルナ・ジオンが元々そういう上下関係に結構緩いという点があって、それで余計にそう思えるのかもしれないが。
また、同時にケンがあまり幹部とかで開く会議に出ていないというのも、まだ慣れない理由の1つだろう。
もっとも、それも当然の事だ。
そもそも、ケンはあくまでも外人部隊の隊長という立場でしかないのだから。
部隊の隊長という点では、ラルやシーマも同じだが、シーマの場合は元々率いてる海兵隊の人数が相当数
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