機動戦士ガンダム
2245話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いわよ。敵の攻撃は1発も被弾してないし』
元々クスコは俺と接触した事によってニュータイプ能力が上がったというのもあるし、本人にMSを操縦する高い適性があったらしい。
そのおかげもあってか、今回の戦いではジャンを上回るだけの戦果を上げている。……一応敵は殺していないみたいだが。
「そうか。なら、退くか。……そう言えば、結局ダラニが破壊される事はなかったな」
『ジオン軍のMSが相手ならともかく、連邦軍の弱兵を相手にしてダラニを破壊されるような事があると思う?』
いや、いると思うけどな。
ルナ・ジオン軍には異名付きだったり、パーソナルカラー持ちだったり、精鋭と呼ぶべきパイロットが多いが、それはあくまでもそういう兵士が多いというだけであって、全体的に見ればMSパイロットになったばかりのような奴もいる。
今日はそういうパイロットが戦場に出るようなことはなかったか、もし出ても撃破されるような事はなかったみたいだが……それはあくまでも、この戦闘が色々と特殊だったから、というのが大きい。
……ただ、聞いた話だと実戦に出られるようにする為の基準を上げるという話を、以前ラルがアンリとしていたのを聞いた事があったので、そのうちベテラン……とは言わないまでも、新人パイロットでもある程度の技量を持った者が多くなるのは、ほぼ間違いないと思う。
「まぁ、撃墜されてないならいいけどな」
ダラニは基本的に使い捨てを前提として開発された兵器だ。
だが、今回の戦いでは極力相手を殺さないようにするようにと言われていたので、そういう意味ではダラニを使った自爆を使う機会はなかったと言ってもいい。
以前ダラニを使ったのは、確か月の近くでジオン軍と連邦軍が戦いつつ、戦場を移動してきた時の戦いだったが……あの時の戦いでも、ダラニの自爆は使われなかった筈だ。
そうなると、もしかして……本当にもしかしてだが、ジオン軍も連邦軍も、実はダラニが自爆を前提としているという事をまだ知らないという可能性があったりするのか?
そんな風に考えている間に、やがて俺達はグワジン級に近づく。
そのまま格納庫の中に入り、コックピットから出る。
すると、すぐにジオニック社系のメカニックがこっちに近づいてきた。
「アクセル代表、ご苦労様です。この機体の乗り心地はどうでした?」
「そうだな、悪くないと思う」
まぁ、ダラニに乗っていた状態で戦闘が終了したので、機体本来の動きというのはあまり実感出来なかったが。
だが、これからR2型の整備やチェックをするメカニックに気持ちよく仕事をして貰うというのは、俺にとっても大事だ。
それを思えば、こうしてお世辞を言うのは悪い事ではない。
……それに、実際本格的に動かした訳ではないが、FS型に比べれば
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ