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永遠の謎
475部分:第二十八話 逃れられない苦しみその十九
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「したくない」
 王は項垂れて呟いた。
「だが。しなくてはならないのだ」
「バイエルン王として」
「私の他に出来る者はいない」
 プロイセン王をドイツ皇帝に推挙するだ。そのことは。
 そう話してだ。王は今は。
 項垂れた顔でだ。別の話をだ。ホルニヒに振ってきた。
「ところで今ミュンヘンは騒がしいな」
「あのことですか」
「私は婚約を破棄した」
 このことをだ。あらためて話したのだった。

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