第二章
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「出版社も無碍に出来ないしな、声優事務所とか」
「結構事務所のバランス考えた出演とかあるんだろ?」
「そういうの無視してキャスティング一新出来るってな」
「もう原作者しかいないな、確かに」
「あの原作者もう漫画家やって何十年だしな」
その間ずっと人気のある漫画家だ、十代高校卒業してすぐにアシスタントからはじめてデビューして三十年になる。そアニメ化が何度も為されている作品の他にも幾つか代表作と言っていい作品を持っていてこちらもアニメ化されたりしている。
「漫画界でも力あるしな」
「昔漫画家の所得番付第一位になったこともあるしな」
「それじゃあな」
「キャストの一新も出来るな」
「そうだよな」
こう考えられた、そしてだった。
実際にだ、この件は声優陣が高齢化してそろそろ役に声や演技が合わなくなったと見て原作者が一新を言ったのだ、ただし声優陣は全てオーディションで決めた。
このことが明らかになってだ、ファン達は怒って言った。
「こんなこと許されるか!」
「これまでのキャストでいい!」
「キャラクターのイメージが崩れる!」
「原作者の介入反対だ!」
「キャストを戻せ!」
彼等は口々に言って元のキャスティングに戻す署名活動さえ行ってアニメ制作会社や漫画の原作を雑誌で連載していて単行本も出版している出版社ひいては元の声優陣が所属している各声優事務所に署名を送った。だが結局キャスティングは覆らず。
新キャストのままで放送がスタートし第一話から声優陣の演技が議論になった。署名活動さえ行った旧声優陣を推すファン達は批判一辺倒だったが。
そうでない者達は新しい声優陣の演技にいいと言う者もどうかと言う者もいた、彼等の間では賛否両論だった。
そしてこうした意見もあった。
「正直アニメ化して長いしな」
「そろそろ旧声優陣で辛くなってきている人いたよな」
「他の作品の他のキャラのイメージも付いたりしてな」
「そうした人も増えてきたしな」
「声が半端なく変わってる人もいたしな」
歳を取った結果としてだ、そうなっていたことが指摘された。
「それじゃあな」
「交代仕方ないよな」
「そうだよな」
「あのままだとな」
「もっと辛くなってきている演技聴かないといけなかったかもな」
「もう合わなくきだしていたしな」
「だったら今回のキャスティング変更正解じゃないのか?」
結果としてそうなるのではないかというのだ。
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