第五章
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「大丈夫だ」
「それじゃあ安心してな」
「弾幕張ってな」
「守るか」
自分達をとだ、こう話してだった。
彼等は弾幕を張った、多くのB−17がそれぞれの銃座や側面の銃から弾幕を張る。そうしてだった。
自分達を守るがここでだった。
ふとだ、ボンズはフォッケウルフの中に漆黒の機体を見て自分のすぐ傍で機体の左に銃を向けている彼に言った。
「おい、まずいぞ」
「どうしたんだ?」
「黒騎士がいるぞ」
「何っ、あいつがか」
「ああ、黒いフォッケウルフがいる」
まさにその機体がいるというのだ。
「間違いないぜ」
「夜間戦闘に回ったんじゃないのか」
「それでジョンブルを苦しめていたらしいがな」
「久し振りに昼に回ってきたのかよ」
「そうみたいだな」
「ちっ、最後の最後で怖いのが出て来たな」
「またやられない様に注意しないとな」
生きて帰る為にとだ、ボンズはこう言ってだった。
弾幕を張り続ける為に機銃を撃っていく、しかしドライゼは彼の乗っている機体を見てだった。
冷静に攻撃を仕掛けた、それによって再びだった。
フランク機は墜ちるまでのダメージを受けた、ボンズは今回もこう言った。
「またあいつにやられてか」
「おい、今回もだぞ」
バーンは窓の外から左の主翼を見てボンズに言った。
「エンジンが二つだ」
「やられたのか」
「全然動かない」
「そうか、それで今回もな」
「自動消火装置もやられたか」
「駄目だ、燃料も漏れているしな」
ただエンジンが止まり自動消火装置が動かないだけでなくだ。。
「墜ちるぞ」
「おい、無事か」
機首から機長のフランクの声がしてきた。
「どうも墜ちるしかないが」
「はい、無事ですl」
「ちょっと右手を撃ちましたが」
「俺は無事です」
「俺もです」
乗員達はそれぞれ言ってきた、少し怪我をした者がいるが全員無事だった。勿論ボンズとバーンもだ。
このことはよかった、だが。
機体自体は墜ちるしかなかった、それでフランクはパラシュートでの脱出も考えたが機体の状況を見てすぐに決断を下した。
「今回もだ」
「胴体着陸ですか」
「それに入りますか」
「そうする」
これで難を避けるというのだ。
「そうする、全員衝撃に備えろ」
「わかりました」
「それではです」
「今はです」
「守りを固めます」
「そうしろ」
こう言ってだ、そしてだった。
フランク機は胴体着陸に入った、地上は完全に連合軍の勢力圏だったので着陸すれば助かる。彼等はこのことには安心していた。
しかしまた横にドライゼの黒いフォッケウルフを見た、それでだった。
ボンズは歯噛みしてだ、隣に来ていたバーンに言った。
「またあいつにやられたな」
「そうだな、そし
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