猫娘と神野区異変編
NO.084 個性の再認識と目覚め
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はそんな出久のヤバいの一言では済まされない個性の全容を教師陣で連携・共有・把握していなかったことだ。
根津校長やオールマイト、リカバリーガールなどが前途の通りに内通者を警戒してか雄英教師達に個性の全容を教えなかったのがそもそもの原因の一つでもある。
オールフォーワンがバックにいるのならばヴィラン連合は出久の情報はほぼほぼ知っていて筒抜け状態だったことになる。
もう今更言ったところで手遅れであるが、もし情報が行き渡っていたのなら林間合宿ももう少し慎重になれたかもしれない……。そう、かもしれないのだ。
そんなたらればで何度か紛糾する会議室。
……そんな中で場違いなコール音が鳴り響く。
『で―――ん―――わ―――が―――来たッ!』
という、オールマイトの声であった。
オールマイトは一言詫びの言葉を述べて、会議室から出ていく。
「(緑谷ガール……私が不甲斐ないばかりに……)」
そんな後悔を感じながらもオールマイトは電話に出る。
相手は塚内であった。
そして思いがけない情報が舞い込んでくる。
オールマイトはそれを聞いてトゥルーフォームから次第にマッスルフォームになっていき、電話をかけて有力な情報を伝えてくれた塚内に感謝の言葉を述べて、
「塚内君。奴らに会ったら私はこう言ってやるぜ……『私が、反撃に来た』ってね……」
こうして反撃の狼煙が上がる準備が開始されたのであった。
爆豪は病院のベットで魘されていた。
『かっちゃん……!』
『出久!』
夢の中では出久が悲しそうな表情をしながらも、
『バイバイ……かっちゃん……』
と言ってどんどんと遠ざかっていくというもの。
『待てや! おい、どこに行きやがる!? 出久! 出久!! 出久ぅぅぅぅっ!!!!』
出久の姿が完全に闇に消えた瞬間に爆豪は目を覚ます。
「はっ!?」
爆豪は目を覚まして周りを見回す。
清潔な手入れがされている病室で爆豪は寝かされていたのだ。
ふと、右腕を見ればマスキュラーによって切られてしまったが出久によって復元されている腕―――……しかし、切断痕は残ったのか腕を一周するように線がうっすらと見える。そして点滴がなされていた。
「あれは……夢なんかじゃなかったんだな……情けねーな……」
そう言って爆豪は右腕をギュッと無言で握りしめる。
そんな中で病室の扉が開いてぞくぞくと1−Aの生徒達が入ってきた。
「お! 爆豪! やっと目を覚ましたんだな!」
「切島……」
切島はうっすらと涙目で爆豪の肩に手を置いて無事を喜ぶ。
「あれから……どうなったんだ……?」
「それは……」
その爆豪の問いに爆豪が目を覚ました
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