らんくあっぷ
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ーんと見とるんや。
それに、幹部連中の扱きに耐えとるのも、リヴェリアのスパルタに着いていっとるのも、ぜぇーんぶ」
「…///」
「ほら、行くで」
プレートを取り、各々席に着く。
「ベル、こん後ウチの部屋でステータス更新するで」
「はいっ!」
食後、ロキの部屋。
ベルは上裸になり、ロキのベッドの上でうつ伏せになっていた。
「じゃ、更新しよか」
ベルの背中に、紅い血が落ちる。
ロックが解除され、道化師のエンブレムが浮かび上がる。
「ほーん……まぁ……そんな所やろな…うん…」
「ロキ?」
ロキの憂うような呟きに、ベルが不安げに尋ねる。
「喜べ。ベル。ランクアップや」
「本当ですか!?」
「嘘言うてどないするん」
「いいぃっやっほぉぉぉぉぉ!」
ベルがあらんかぎりの声で叫ぶ。
「じゃ、ランクアップさせるでー」
ロキが浮かび上がったヒエログリフを弄る。
「ほい、ランクアップ終了や」
「え?」
「どした?」
「意外とあっさりしてるんです…してるんだね」
「無理にタメ口使わんでもええよ?」
「意外とあっさりしてるんだね」
「そうやで、すでに器はできとる。あとは階段をあがるだけや。ヒョイっとな」
ベルが不思議そうに手を握る。
「ああ、それと発展アビリティやけど、一つしか発現しとらんから勝手にえらんどったで」
「発展アビリティ? 」
「うん『天運』いうスキルや。喜べ、レアスキルやで」
「天運……。攻撃が当たりやすくなったりですか?」
「さぁ?」
「えぇ…」
「だって見たことないスキルやしなぁ…。
あ、あんまり言いふらすなよー。うるさい神々が寄ってくるで」
「わかりました」
「あとランクアップもあんまり言いふらすな。
ファルナもらって二週間でランクアップ。異常や」
「そうなんですか?」
「これまでの最速はアイズの一年」
「………」
「大方アイズ達との訓練のせいやろうけど…。
公開は絶対にしたらあかん。死人が出てまう」
「……はい。気を付けます」
ベルが重々しく返事をした。
瞬間、空気が軽くなる。
「じゃぁ今夜は宴会やー! ベルの最速レベルアップを祝って飲みまくるでぇー!」
「いや…それバレるんじゃ…」
「そんときはそん時やー!」
そんな訳で、ベルの全快祝い兼最速レベルアップ祝い(という名目)で宴会が開かれる事となった。
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