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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第81話:クリスマス
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る。
この2人は賢を見ておらず、賢を通して治を見ているのだ。
大輔達の視線が冷ややかになっていくのにも気付かずに賢の腕を掴んで家に戻そうとするが。
「いい加減にしてくれる?」
その手を振り払った。
「け、賢ちゃん…?」
「母さんに何をするんだ賢!?」
「気安く呼ばないでくれる?」
「親に向かって何てことを言うんだ賢!?治はそんなことは言わなかったぞ!!」
「ほら、また言ったよ…まあ、今回で再確認出来たよ。あなた達からすれば僕は兄さんの代用品にしか過ぎないことを」
「な、何だって…?」
「自分で自分の行動や言動に気付いてないの?僕が帰った時に出た食事は全て兄さんの好物で僕の好物は一品もなかった。言動も僕を兄さんの代わりにしようとしているのが丸分かりだったよ。僕にまたテレビ出演させて甘い汁を吸おうと言う魂胆なんでしょ?」
クリスマスパーティーのために早めに帰宅したのだが、両親の行動や言動に完全に失望しか感じなかった。
「…親に向かって何てことを言うんだ!治のようにしっかりさせないといけないな。学校も違う学校に…」
「おい、あんたらいい加減に……っ!!」
流石に我慢の限界が来たのか、大輔が掴みかかろうとしたが、それよりも限界を迎えた京が叫んだ。
「…黙んなさいよあんたら!!」
京の怒声に全員が固まった。
「あんたら…どこまで欲ばかり求める気なの…?黙って聞いてれば治治治治って…どうして賢君のことを見てあげないのよ!?」
「な、何を…私達は賢ちゃんのために…」
「嘘吐き!!何が賢君のためよ!!あんたら口ではそう言ってても賢君を一乗寺治の代わりとしか見てないじゃない!!あんたら賢君の親でしょ!?どうして賢君自身を見てあげないのよ!!賢君があんたらに冷たい態度を取るのはあんたらに問題があるからだって何で気付かないのよ!!」
「お、俺達に何の問題が…」
「何の問題が…?そこから説明しないといけねえのかよあんたらは?」
絶対零度の瞳で見つめる大輔達。
普段は温厚な性格であるはずのタケルや伊織ですら全く温度を感じさせない目で見つめていた。
「賢を蔑ろにして一乗寺治ばかり可愛がってたんだろ?賢の方はついでのように扱ってよ」
「親ならさ、優秀だとか関係なく出来るだけ平等に見てあげるべきじゃないの?少なくても僕達の親はそうしてくれてたけど?」
「自分達の行動や言動に問題があるのにそれを省みることもしないとは大人として、親として恥ずかしくないんですか?」
大輔やタケル、伊織からの冷たい視線と言葉に後退りする2人。
「無駄だよ、この2人が反省するはずがない。あいつを連れ戻せばすぐに浮かれて調子に乗るに決まっている
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