暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第81話:クリスマス
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賢の両親。

少々騒がしいが久しぶりに息子が帰ってきたのだから当然か?

「随分と騒がしいな」

「ああ、今まで兄さんで吸っていた甘い汁が吸えなくなったから代わりになる僕が帰ってきて嬉しいんだろうさ。お台場小学校から田町小学校に戻らせようとしたくらいだしね」

「はあ!?じゃあ、賢君転校しちゃうの!?」

「しないよ、そんなことしようものなら家族の縁を絶対に切るからね。」

京の言葉に賢は溜め息を吐きながら答える。

「あら、いらっしゃい賢ちゃんのお友達かしら?」

「そうですけど…」

タケルが出迎えてくれた賢の両親を見つめながら答える。

しかし何だろうか、この違和感は?

大輔達も妙な違和感を感じたのか何も言わない。

「そう…ゆっくりしていってね」

「さあ、早く僕の部屋に」

賢に促されて賢の部屋に向かい、中に入ると妙な息苦しさから解放された大輔達は息を吐いた。

「何だあれ?滅茶苦茶息苦しかったぞ」

「絶対に僕を逃がしたくないんだろうさ。僕を逃したら甘い汁を吸えなくなる。甘い汁を吸うことになれた奴はそう簡単に変わらないのさ」

「そう言えば一乗寺治がテレビに出てた時、あの人達も出てたよな。天才少年の両親としてテレビ出演とかの特別待遇を受ければ確かに甘い汁をまた吸いたくなるわな」

「でもそれだと賢君をそのための道具のように扱ってるみたいで嫌だわ」

「ありがとうヒカリちゃん。もう駄目だよあれは、どうしようもないんだよ。何を言っても通じる訳ないから」

大輔の呟きにヒカリが悲しそうに呟くが、賢は苦笑しながら言う。

「(本当は賢君もお父さんやお母さんと仲良くしたいんじゃないかしら…)」

京は賢を見つめながら思う。

いくら大人びていても賢もまだ子供で、本当ならまだまだ親と色々コミュニケーションを取りたいだろうに。

大輔達の静かなクリスマスパーティーが始まった。

少し時間を遡り、中学生バンドコンテストが開催される会場にて、出場する予定であるヤマト達のグループの控え室の前で、ピヨモンと空が立っている。

彼女の手の中には、可愛らしく包装されたプレゼントの箱が収められていた。

そこに太一と芽心がやって来た。

「何してんだ空?ヤマトにプレゼントを渡すんだろ?空が愛しのヤマト君に渡すために作った愛情たっぷりのケーキを♪」

それを聞いた空は跳ね上がる。

「た、太一!?何であんたが私のプレゼントのことを知ってるの!?」

「はっはっは、俺には大変優秀な情報通がいるんだよ」

「ごめんなさい空さん…喋っちゃいました…」

「あ、そう…」

ガクッとなる空に笑う太一と苦笑する芽心。

メイクーモンとアグモンが鼻
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