暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第81話:クリスマス
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「言うな、タケル。正直賢の両親にも問題があることも確かなんだよな。正直両親の方が変わらないと賢も歩み寄りたいとは思わねえだろうな」

少なくても一乗寺家がバラバラになったのは賢と治の両親が治にばかり目をかけていたからであり、だから治は増長し、賢はあっさりと離れた。

正直この騒動の元凶じゃなかろうか。

「それにしても未だに分かりませんね。一乗寺治がデジタルワールドに行けた方法」

「そうよね。デジヴァイスもD-3もないのにどうやってデジタルワールドに来れたのかしら?」

「うーん…」

伊織と京の会話に大輔が呻く。

「どうしたの大輔君?」

「いや…何か忘れてる気がする…デジヴァイスとD-3無しでもデジタルワールドと現実世界を行き来出来る方法があったはず…3年前に…どこかで…」

「…私も何かを忘れている気がする。それに一乗寺治の行動パターンはいくつか誰かに似ている気がするわ…」

「どこで見たか、誰に似ているか。それが分かればもしかしたら今回の騒動の全てが分かるのかもな」

ブイモンも大輔とテイルモンの言葉に思うことがあるのか、ブイモンは空を見上げながら呟くのだった。

一方デジタルワールドの地下都市(かつてのムゲンドラモンの地下都市跡)に潜んでいた治は地団駄を踏んでいた。

「くそう!!くそう!!あの役立たず共め!!憎らしい凡人共め!!僕の崇高な理想を邪魔する不届き者共め!!どこまで僕の邪魔をすれば気が済むんだ!?おい、アルケニモン!!マミーモン!!聞こえるか!!次の命令だ!!」

治が通信を繋げようとするが、アルケニモンとマミーモンは通信機を破壊しており、通信を繋ぐことは不可能。

ダークタワーは全て破壊されたためにアルケニモンとマミーモンを縛り付ける物はなくなったため、通信が出来ない今は、最早アルケニモンとマミーモンを利用することなど出来ない。

「……っ、役立たず共があ!!」

通信機を破壊する治。

その姿は自分の思い通りにならないことに癇癪を起こす子供のようだ。

「はあ…はあ…っ、ふん…まあいい…奴らがいなくてもこれさえあれば…!!」

治が見つめるのは黒い球体を見つめて治はほくそ笑んだ。

「凡人共よ…何の価値もないお前達を僕が救済してやろう。天才の僕の慈悲をありがたく受け取るがいい。暗黒の種…1つ製作出来ればコピーなど容易い。ふふふ、今年は最高のクリスマスになりそうだよ…」

治による最悪のクリスマス計画が始まろうとしていた。

現実世界では大輔達が一乗寺家の前にいた。

「やあ、みんな」

扉が開くと賢が疲れ果てたような顔をしている。

「賢君、疲れているように見えるけど?」

「ああ、あれらのせいだよ」

賢が指差すのは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ