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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第79話:悩み相談蜜蜂
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デュナスモンに完膚無きまでに叩きのめされ、敗れたブラックウォーグレイモンは山奥で修行していた。

本当は野生のデジモンと戦って経験を積もうとしたのだが、100本のダークタワーで作られた存在であるためか、ブラックウォーグレイモンが放つ力が半端ではなくデジモン達は蜘蛛の子を散らすように逃げ出してしまうため、こうして山奥に籠もって修行していた。

「これでは駄目だ。奴は強い…パワーもスピードも俺より遥かに上。このまま修行を続けても奴を超えられる気がせん」

どうやらブラックウォーグレイモンは修行に行き詰まってしまったようだ。

それはそうだろう、1人での修行では限界があるのだから。

「よう、若えの…随分悩んでるみてえじゃねえか」

「む?」

後ろから声が聞こえて振り返ると先程は無かったはずの喫茶店と蜜蜂を思わせるデジモンのハニービーモン。

「お前が兄貴達の言っていたブラックウォーグレイモンか……迷惑のかからねえ場所で修行とは感心だな」

「何の用だ?」

「何、簡単な話だ。ブラックウォーグレイモン、俺はお前に興味があるんだ」

「興味だと?」

「兄貴達が一目置く程のお前の実力を確かめたくなったのさ」

「俺と戦うつもりか?」

ブラックウォーグレイモンはハニービーモンを見つめる。見た目で実力を判断するつもりはないが、ハニービーモンの実力は精々高く見積もっても完全体レベルだろう。

本来のハニービーモンと言うデジモンの戦闘力を考えれば規格外の実力だが。

「そうさ、俺もまたお前と同じ“追い掛ける者”だからな。お前が兄貴の親友のパートナーデジモンの“追い掛ける者”に相応しいか見てやるぜ…ああ、そうそう…事前に忠告してやるが…気を抜いたら…お前………死ぬぜ?」

「っ!!」

次の瞬間、ハニービーモンの全身から放たれる強烈な殺気にブラックウォーグレイモンは即座に構えた。

「(こいつ…強い…宿す力は俺より遥かに劣るはずなのに…何だこの異様な迫力は…!?)」

「ふん、見た目に惑わされないその感覚…大事にしとけ。それじゃあ始めるぜ…」

ハニービーモンも構えを取る。

片や成熟期のアーマー体、片や100本のダークタワーデジモン。

どちらが勝つかなど子供でも分かる実力差が両者には存在するが、ハニービーモンの放つ殺気と気迫がブラックウォーグレイモンの本能に警告させる。

ハニービーモンを侮ってはならぬと。

「ちょ、ハニービーモン!?…君、本当に大丈夫なんだろうね!!?」

「「店長!!」」

ハニービーモンとブラックウォーグレイモンの攻防を見守るチャックモン達。

ハニービーモンは危なげなくブラックウォーグレイモンの攻撃をかわし、小柄な体と高速移動を活
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