第十二幕その五
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オズマはその猫の国を見てまずはこう言いました。
「確かにね」
「いい感じでしょ」
「よくまとまっているわね」
その国を実際に見ての言葉です。
「猫のサイズに合わせてね」
「そうでしょ」
「それで猫の過ごしやすい様になっているわね」
「猫が考えた猫の国なのよ」
エリカはオズマの足元から彼女に顔を向けて言います。
「だからね」
「それでなのね」
「この通りね」
「猫の過ごしやすい国なのね」
「そういうことよ、それでね」
「それで?」
「宮殿の中もね」
そこもというのです。
「猫の為の宮殿よ」
「そのことは聞いているけれど」
「そう、地下は人間用でね」
「他の場所は猫用ね」
「そうなっているのよ」
「サイズとかもよね」
「全部ね」
そうなっているとです、エリカはオズマにお話しました。
「そうなっているから」
「だからなのね」
「その中も案内させてもらうわ」
「ええ、じゃあお願いするわ」
「是非ね、それとね」
「それと?」
「いえ、色々な種類の猫がいるわね」
国の中にいる猫達を見てです、オズマは言いました。
「本当に」
「ええ、そうでしょ」
「ペルシャ猫もいるしアメリカンショートヘアもいるし」
「他にもでしょ」
「色々な猫がいるわね」
見ればオズマのすぐ近くで白地に黒や灰色の模様が入っている垂れ耳のスコティッシュフォールドが人間のおじさんみたいな感じで座っています、所謂スコ座りです。
「オズの国のあらゆる種類の猫がいる感じね」
「だってオズの国中から猫が集まるから」
「そうよね」
「猫の種類もね」
まさにそれもというのです。
「こうしてね」
「かなりいるのね」
「そうなのよ」
「成程ね」
「それでこれからもね」
さらに言うエリカでした。
「国民が増えていくから」
「猫の種類も」
「そう、増えてね」
それでというのです。
「賑やかになるわよ」
「そうなっていくのね」
「徐々にね、そしてそうなっていくことがね」
「楽しいのね」
「そうよ」
実際にという返事でした。
「私としてはね」
「楽しんでいるのね」
「この通りね、それとね」
「それと?」
「もうそろそろ畑を耕しはじめているから」
「お国の外で」
「そう、キャットフードの畑があるから」
「そこで採れたキャットフードを食べていくのね」
「そうよ、色々なキャットフードを作っているから」
エリカは楽しそうにお話するのでした。
「もうね」
「どんな種類のキャットフードも食べられる」
「そうもなっていくのよ、そしてね」
さらに言うエリカでした。
「国の傍の湖で漁業を行ってね」
「森でもよね」
「そう、林業もするし」
それにというのです。
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