第十二幕その四
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「あそこがいいわね」
「そのテーブルでなの」
「上に寝るわ」
「そうするのね」
「そうするわ、じゃあね」
「今からよね」
「寝るわ」
「全く、何かね」
アンはどうにもという顔でまた言いました。
「貴女は自分のペースを崩さないわね」
「ええ、絶対にね」
「そうよね」
「もうそういうことはね」
「崩さないのね」
「気が向くままにね」
「何でもしていくのね」
「食べて寝て遊んで」
そして、でした。
「政治もするわ」
「それも気が向いてなの」
「猫だからね」
「本当に猫らしいわ、じゃあ」
「暫く寝るから」
それでというのでした。
「何かあったら起こしてね」
「そうするわね」
「ええ、じゃあね」
こうしてでした、エメラルドの都に戻って来たエリカはまずは楽しく寝ました。ここで皆はエリカは暫く都に留まると思っていました。
ですがそれでもです、エリカは次の日の朝こう言いました。
「国に行くわ」
「えっ、今日なの」
「ええ、そうするわ」
自分の言葉に驚いているドロシーにあっさりと答えました。
「これからね」
「そうするの」
「そう、本当にね」
「あの、ちょっと」
「ちょっとって?」
「昨日都に戻ってきたのよね」
ドロシーはエリカにこのことを尋ねました。
「そうよね」
「ええ、そうよ」
「それで今日なの」
「あっちに戻るのよ」
「あの、何ていうか」
「思いついたからね」
それでというのです。
「戻るのよ」
「そうするのね」
「そう、じゃあ私は行くけれど」
「私達もどうかっていうのね」
「どうかしら。歓迎するわよ」
ドロシー達が来ればというのです。
「私の国に来たらね」
「そうしてくれるの」
「ええ、だからどうかしら」
「貴女と一緒になのね」
「私の国に行く?」
「そうね、それじゃあね」
ドロシーが頷いて他の面々も行くことにしました、今回はオズマもこう言いました。
「今は時間があるから」
「それでなのね」
「ええ、私もお邪魔させて欲しいけれど」
「勿論いいわよ」
エリカは笑ってオズマに答えました。
「私の国は来る者は拒まずよ」
「そうよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「是非ね」
「貴女の国に来て」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「楽しんでね」
「ええ、観てそうさせてもらうわ」
「それじゃあね」
オズマも頷いてでした、エリカの国に行くことになりました。
一行はオズマの魔法で一瞬でエリカの国に行きました、エリカが乗ってきた車も一緒でした。そしてです。
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