第十二幕その二
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「そう言うし」
「うん、何でもね」
まさにと言ったジョージでした。
「努力していくべきだね」
「そうだね、ただエリカってね」
「努力するタイプかっていうと」
臆病ライオンと腹ペコタイガーは食パンを何枚も食べつつ言います、パンにはバターがたっぷりと塗られています。
「そうは思わないけれど」
「ずっと考えていたことが努力」
「そうなっていたんだね」
「意識しない間に」
「そう、努力は意識せずともね」
かかしが言ってきました。
「行う場合もあるね」
「そうだね、今回のエリカはそうだね」
樵も言いました、二人は今も場の雰囲気を心で食べて楽しんでいます。
「ずっと考えていた、それが努力になっていたね」
「そうだね、エリカ自身意識しないうちに」
「何時の間にか」
「そしてそれがね」
「建てた国に役立った」
「そうなるね」
「そうね、エリカは完全な思いつきタイプで」
ドロシーもこのことはよくわかっています、彼女ともお付き合いが長いだけに。
「急に決めて動くけれど」
「それでもだね」
トトがドロシーに応えました。
「それまで考えていたことが」
「努力であって」
「それで生きているんだね」
「そういうことね」
「実際にね、ただエリカ自身が努力って自覚しているか」
このことはといいますと。
「多分ね」
「自覚していないのね」
「努力とかを意識するタイプじゃないよね」
「ええ、それはないわね」
「だからね」
それでというのです。
「あの娘にこのことを聞いても」
「どう答えるかっていうと」
「別に何でもないってね」
「そんな感じなのね」
「そうだと思うよ」
こう言うのでした。
「あの娘はね」
「そうでしょうね、あと焦っていないわね」
オズマは今度はエリカのこのことを言いました。
「猫、国民になる子達も徐々に集まる」
「それでいいと思っていますね」
ジョージがオズマに応えました。
「完全に」
「ええ、そうよね」
「オズの国中から集まるもので」
「それは徐々にで」
実際エリカが考えていることを言うのでした。
「一瞬で集まるものでもない」
「そう考えていて」
「全然焦っていなくて」
「待っていますよね」
「寝ながらね」
「あの娘は焦ることはしないのよね」
また言ったドロシーでした。
「絶対に」
「そう、焦らないで」
オズマがドロシーに応えます。
「ことをやっていくわね」
「寝たりしながら」
「いつもそうなのよね」
「じゃあまた行くのね」
アンはドロシーに再び猫の国に行くことを尋ねました。
「そうするのね」
「ええ、そうしましょう」
ドロシーもこう答えます。
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