いぎょう
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、建造物の上に降り立つ。
向かう先は、ダイダロス通り。
地上の迷宮とも称される、オラリオのスラムだ。
建物の屋根を伝い、反応のあった場所へと向かう。
複雑怪奇なその道は、屋根を伝って行くにには便利な場所だ。
無秩序に増築された様々な様式の建物。
「九龍城塞ってこんな感じかな……」
反応のあった場所には、直ぐに到達した。
「もう移動した後…?」
刹那、ベルが飛び退く。
ベルが居た場所に、銀色の巨躯が落ちてきた。
「Grrrrrrrrrrrrr……」
「シルバーバック……ね……」
ベルが長剣を構える。
「Woooooooooooo!!」
シルバーバックがベルに対して爪を振り上げた。
ベルは受けずによけた。
舗装されていない地面が大きく抉れた。
「Gyyyyyyyyyyyyyy!」
「打ち合う訳にはいかないな……」
二度三度とシルバーバックの攻撃が続く。
ベルはその度に木の葉のようによける。
そして、苛立ったシルバーバックが大きく腕を振り上げたその瞬間。
「レディ…ナウ」
スッ…と長剣がシルバーバックの胸を貫いた。
ピタリ、とシルバーバックの動きが止まった。
「g………」
魔石を砕かれた巨躯が、灰と化す。
掲げた剣をゆっくりと下ろしたベルは、再び飛び上がった。
ティオネ、ティオナ、レフィーヤの三人は主神の指示に従って、モンスターを探し……交戦に入った。
「レフィーヤは様子を見て詠唱を初めてちょうだい」
「はい」
ティオネの指示に、レフィーヤが頷く。
三人が相対するのは、『蛇』だ。
その身をうねらせ、鞭のように振るう。
飛び上がって避けたヒュリテ姉妹が、拳と蹴りを叩き込む。
が、しかし蛇には通らなかった。
「っ!?」
「かったぁー!?」
打撃は通らない。しかし得物がない。
レフィーヤは精神を集中させ、詠唱を開始した。
「【解き放つ一条の光、聖木の弓幹、汝弓の名手なり】」
ヒュリテ姉妹と交戦中の蛇は、レフィーヤに目も向けない。
「【狙撃せよ、妖精の射手。穿て必中の矢】」
だが、魔法が構築された瞬間。
蛇がレフィーヤへと振り向いた。
「え…………?」
レフィーヤの体が舞った。
地面から生えた蛇の尾らしき物が、レフィーヤの華奢な体を捉えたのだ。
ぐしゃり、と嫌な音がした。
レフィーヤは数メートル吹き飛び、倒れ伏す。
動かないレフィーヤ。
そして、蛇の口が開かれた。
「オオオオオオオオオオオオオオッ!」
否、それ
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