機動戦士ガンダム
2243話
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近づいて、敵の反応を誘うか。
それで向こうがどう反応してくるのか……それは楽しみではある。
だが、同時にこの動きによって大規模な戦いに発展する可能性も考えれば、慎重にやらなければならないのも事実だ。
……強攻策を訴えていた俺が、そんな事を心配するのも、正直なところどうかと思わないでもないのだが。
ともあれ、それで意見は決まり……そうなると、次に誰がその行動に出るかという事に話題は移る。
当然俺も立候補したのだが……
「アクセルの機体はザクだろ? そうすると、ルナ・ジオン軍としては色々と不味いんじゃないか?」
マッシュのその言葉により、俺の意見はあっさりと却下されてしまう。
いやまぁ、マッシュの言いたい事は分かるんだがな。
ただ、俺の場合はもし万が一、億が一に機体が撃破されたとしても、混沌精霊である以上、俺には問題がない。
勿論、俺は自分の操縦技術には自信があるし、向こうが攻撃してきても回避出来る筈だった。
それらの事情を考えると、やはりここは俺が出た方が最適だと思うんだが。
「今回の件は、ルナ・ジオン軍が連邦軍と初めて戦う……かどうかは分からんが、戦いになる寸前までになる筈だ。それを考えると、やはり敵を挑発するのはザクではなく、ルナ・ジオン軍の主力MSたるヅダで出たい。……アクセル、分かってくれ」
ダグラスにそう言われれば、俺としても退くことしか出来ない。
実際、ダグラスの言葉には一理あるというのもあったからだ。
今回の一件は、恐らく……本当に恐らくだが、歴史に残る事になる筈だ。
そんな場所で最初に前に出るのがルナ・ジオン軍の主力MSたるヅダではなく、ジオン軍の象徴とも呼ぶべきザクであれば、当然のようにそれは色々と不味いだろう。
……もっとも、歴史に名前が残るというのは、一体どういう意味で名前が残るのかは、不明だが。
連邦軍の間抜けさ加減を示す行動なのか、もしくはルナ・ジオン軍という勢力を倒して連邦軍が自分達の実力を見せつけるのか。
いやまぁ、ぶっちゃけ俺がいる以上、ルナ・ジオン軍が壊滅的な被害を受けるとは、到底思えないんだが。
「そこまで言うのなら、俺も我を通そうとは思わないよ。そもそも、この問題はあくまでもルナ・ジオンの問題であって、ぶっちゃけると俺はあくまでも外部協力者って扱いだし」
そう言うも、もしかしてルナ・ジオンがシャドウミラーの保護国である事を考えると、もしかして俺の立場が外部ではなく内部協力者って扱いになるのか?
……まぁ、その辺はどうでもいいか。
ともあれ、ラル達が止めてくれと言うのであれば、俺がそれを否定するようなつもりはない。
「すまんな」
「気にするな。……けど、じゃあ、誰が行くんだ?」
俺の質問に、ラルの視線
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