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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第77話:信頼0
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タケルの問いにアルケニモンは首を横に振る。
「似ているけど違うよ。私ともう1人は一乗寺治の遺伝子情報を基にしてデータの構築から始めたのに対して、キメラモンは既存のデジモンの継ぎ接ぎだからね。まあ、人造デジモンである点は変わらないけどね。」
「ところでお前があの変態仮面の作ったデジモンならどうして俺達に好意的なんだ?」
「あんたらがあのクソガキを倒してくれると期待してるからだよ。あのクソガキは私とマミーモンを作って間もなく薄暗い基地の中に押し込めやがったのよ。出してくれって言ったら創造主の僕に指図するなとか癇癪を起こして喧しかったよ」
「愚兄がすみません」
兄の恥ずかしい姿を想像してアルケニモンに頭を下げる。
「兄貴よりはまともだね。あんた」
「さて、話はこれで切り上げて…俺達をギガハウスに呼んでどうするつもりなんだ。」
「そうね、私もこういう腹の探り合いはあんまり好きじゃないし、単刀直入に言うよ。私が出すダークタワーデジモンを倒して私達を自由にして欲しい」
【自由?】
「私とマミーモンには創造主のクソガキの命令を実行するためのプログラムがあるのさ。だから、“ダークタワーを使い、デジタルワールドを浄化”と言う命令がある限り、私とマミーモンはあのクソガキの呪縛から逃れられない。だからあんた達にはダークタワーを全てぶっ壊してもらいたいのさ。デジタルワールド全てのダークタワーをぶっ壊したのを確認したら私達はすぐに身を隠す。後はあんたらがあのクソガキを煮るなり焼くなり好きにしな」
「はあ…?あなた達はそれでいいの?一応生みの親でしょ?」
「はん!!生みの親!?生まれて間もなくあーんな薄暗い基地の中で約2年間も缶詰めだよ小娘!?私は本気で退屈で退屈でストレスで死ぬかと思ったんだ!!正直体の中にこんなくそったれプログラムが無けりゃあ私達が直々にあのクソガキを懲らしめたいくらいよ全く!!あんたらに分かるのかい?娯楽も何もない悪趣味な基地の中でただただ無意味な時間を過ごしていかなきゃならない退屈さと苦痛が!!さあ、答えなさいよ!!答えてみなさいよ畜生!!」
ヒカリの問いにアルケニモンが怒りのオーラを迸らせながら叫んだ。
因みにストレス発散のためにマミーモンが酷い目に遭っていたりする。
「ご、ごめんなさい…」
【す、すみません…】
「まあまあ、落ち着けってアルケニモン。ほら、喫茶店・MITSUBACHIのパンケーキ」
「ああ、マミーモンかい…ご苦労だったね…」
ミイラ男を思わせるマミーモンが箱に入ったパンケーキをアルケニモンに渡す。
アルケニモンは渡されたパンケーキをやけ食いした。
「とまあ、こんな感じで。俺達の自由のために手伝って欲しいんだ。前
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