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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第75話:ドラゴンコライダー
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の調整作業を開始する光子郎達。

「お前らもしばらくはゆっくり休めよ。疲れを取って変態野郎の暴走に備えないとな」

【はい!!】

こうして大輔達は、一乗寺治の暴走を一時的に止めることが出来た。

しかし、それは新たな戦いの始まりでもあり、治は基地から脱出して高みの見物をしていたのだが、今では怒り狂っていた。

「くそ!!くそ!!僕の作ったキメラモンが負けただと!?あんな凡人のパートナーデジモンなんかに!!こんなの、こんなの最低だ……最低のバッドエンディングだよ!!こうなったら、もっと質の良いデータを集めて…いや…僕としたことが凡人に負けたことで頭に血が上ってしまったようだ…キメラモンを一から作り直すには時間と手間がかかる。もっと良い方法がある…」

治は聳え立つダークタワーを見つめながら呟く。

「アルケニモン、マミーモン」

「「はい」」

「お前達はこれからダークタワーを使ってデジタルワールドを浄化しろ。反抗する奴は全て消し去ってしまえ」

「分かりました」

「いいか、お前達は僕の遺伝子情報を基にして作ったデジモン。天才の僕に相応しい働きをしろ」

「はい(ふん、何が天才よ。浄化だの何だの言いながら結局のところやろうとしてることは、単なる八つ当たりじゃないのよ馬鹿馬鹿しい)」

アルケニモンと呼ばれた赤い服の女は胸中では治を蔑みながら頷いた。

「(俺はアルケニモンといられればいいんだけどなあ)」

マミーモンと呼ばれた青い服を着たデジモンも胸中で溜め息を吐きながら治の話を聞いていた。

しばらくして治がいなくなり、アルケニモンとマミーモンだけになった。

「なあ、アルケニモン。本気であんな奴の命令聞くのか?」

「一応創造主様だからね。取り敢えず命令だけは聞いてやるよ。あんなクソガキの命令でも私達も目標が欲しいしね」

「ふーん。じゃあ俺は情報の収集に向かうよ。」

「ドジるんじゃないよマミーモン。」

「おう!!(へへ、今日のアルケニモンは優しいなあ。まあ、今まであんな薄暗い基地の中から出られたからなんだろうけど)」

今まで薄暗い基地の中でストレスが溜まっていたから、ようやく外に出られて嬉しいのだろう。

「さあて、選ばれし子供達。あんたらのおかげであんな薄暗い基地からおさらば出来たんだ。礼にしばらくの間は何もしないでおいてあげる。精々夏休みとやらを満喫しな」

アルケニモンはまず暇潰しに外の世界を見て回ろうとするのだった。

一方、大輔達は始まりの町にいた。

「よう、久しぶりだな」

「うん、エレキモンも元気そうで何よりだよ」

久しぶりに会ったエレキモンにタケルとパタモン達は会話を弾ませた。

「それにしても、やっぱりデジ
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