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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第75話:ドラゴンコライダー
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起こす。キメラモンと基地は渦の中心にいたため、一瞬で蒸発した。

「え、ええええ!?何あれー!?キメラモンとあの基地が一瞬で蒸発しちゃったんだけどー!!?」

「わあ、これは凄い。マグナモンは防御が凄かったけどデュナスモンはとんでもないパワーだ」

あの規模の基地とボロボロとは言えキメラモンすら巻き込んで一瞬で消し去ってしまうパワーには感嘆を覚える。

「ふん」

促したのは自分だが、ブイモンばかり強力な進化をするのは気に入らないようだ。

「まあまあ、テイルモン」

パタモンはテイルモンの手を置いた。

「嫉妬は醜いよ☆」

満面の笑顔。

「…………」

数秒後。

「ふぎゃあああああ!?」

「ストップ!!止めて下さいテイルモン!!パタモンが死にますよ!!」

「死なないように手を抜いてるから大丈夫よ……」

テイルモンにボコボコにされたパタモンと鬼のような形相のテイルモンの間に入って止めようとするホークモン。

「……そういう問題じゃないだぎゃ…」

アルマジモンの呟きが妙に響き渡った。

そして一乗寺治の野望を一時的に食い止めた大輔達は現実世界に戻って太一達に現状報告。

「そうか、逃げられたか。まあ、基地をぶっ壊してキメラモンも倒したんだ。簡単に立て直しは出来ないだろ。お疲れ」

「お疲れさまでした」

太一と芽心が労うように言う。

取り敢えずカイザーの暴虐を食い止めることには成功したのだし、これ以上は求めることは酷だろう。

「へへへ、でも私達も逃げられっぱなしで終わりじゃありませんよ!!ジャーン」

大きめの布袋に入っていたのはかなりの数の暗黒のデジメンタル。

ざっと数えて30個くらいはある。

「これ……どうしたんだ?」

「カイザーの基地から取って来ました!!」

「京さんの言っていたあれってこれのことだったんですか!?駄目ですよ京さん、泥棒ですよ!!」

「何よー。あいつが使わない道具を私達が活用するの。謂わばこれはリサイクルよ」

「屁理屈言わないで下さい!!」

「まあまあ、伊織君。これはかなり助かるよ。多分変態仮面はまだ懲りてないだろうからこれを複数持てるのはありがたいよ。」

賢が伊織を宥めながら言うと伊織も渋々黙った。

「それにしても、基地を壊された変態仮面さんはどこに行くんでしょうか?」

「知らねえよ。凶悪なデジモンにでも追いかけ回されてりゃいいんだよあんな奴。」

芽心の呟きに太一は吐き捨てるように言う。

「と言うわけで泉先輩。これの調整をお願いします。私も手伝いますんで」

「勿論です。賢君も手伝ってくれますか?」

「喜んで」

回収した暗黒のデジメンタル
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