りわーど
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るか?」
「はい、大丈夫です」
ベルは靴を履き、リヴェリアの後ろをついていく。
「いよう! ニュービー! アイズさんに一撃入れたんだって?」
「あ、先輩」
食堂へ向かう途中、ベルは先輩冒険者に話しかけられた。
「いやぁ、すげぇよお前は。幹部全員のしごきを耐えきったんだからな」
ベルはアイズだけでなく幹部全員から訓練をつけてもらっていた。
全員が面白がって色々と仕込んだのだ。
もっとも、『戯れに』という言葉では足りないような内容ではあるのだが。
「ではお前も受けてみるか? モビー」
リヴェリアが不機嫌そうに先輩冒険者…第三級冒険者のモビーに言った。
「止してくださいよリヴェリアさん、そんな事になったら五秒でミンチになっちまう」
モビーはおどけてそう言うと、中腰になってベルと目線を合わせた。
「このファミリアの皆が、お前の事をすげぇって思ってるんだぜ。
だからよ、たまには俺らにも甘えてくれよ」
「?」
「ベル、普通なら相部屋で親交を深める物なんだ」
「あっ…」
モビーは今度はリヴェリアに問いかけた。
「リヴェリアさん、そういやぁベルがリヴェリアさんの隠し子って噂が」
「ふん!」
リヴェリアのスタッフが一線。
「あら危ない! 頭を下げればぶつかぐっほぁ!?」
それをしゃがんで避けるモビーだが、リヴェリアの蹴りが突き刺さる。
「下らん事を言ってないで鍛練でもしたらどうだ? 少しはベルを見習え」
「リヴェリアさ〜ん…蹴るなら蹴るでもう少し足上げてぐっほぇ!」
「何か言ったか?」
「よしてくださいよそんなおみ足で踏まれたら俺のナイフがロングソードになっちまいますよ」
「…………」
「わぉゴミを見る目だ。んじゃそろそろ退散しますわ」
そういうとモビーは何事も無かったかのように立ち上がり、歩いていった。
「……個性的な人ですね」
「お調子者というんだ。まぁ…ムードメーカーであるのは確かなのだがな…。
奴のジョークには品性が欠けている」
「男の冒険者なんてそんな物じゃないんですか?」
「ほう?」
リヴェリアの顔を見たベルは内心しくったと思った。
「ではお前のジョークセンスは早めに修正しておかねばならんな」
「お、お手柔らかに」
二人が食堂に着くとアイズとベートが待っていた。
「よくやったな、ベル」
「ありがとございますベートさん」
ベートはアイズの首に手を回し、肩を組む。
「んで? アイズよ、褒美はどうすんだ?」
「……よくわからない。ベルは、何が欲しい?」
アイズが困り顔でベルに尋ね
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