暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第70話:誠実
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
少ない完全体のアーマー体なのに申し訳ないと思いませんか?」

「別に力の使い手の俺が問題ないと感じてるんだから無問題だ」

ホークモンの言葉をあっさりと切り捨てるサジタリモンであった。

しばらくして。丈の誠実の紋章が刻まれたデジメンタルが現れ、試しにヒカリが持ち上げようとしてみるが、予想通り持ち上がる事はなかった。

「やっぱり伊織君のだ」

「……という事は、これで俺が新たなるアーマー進化を……!!」

「ブイモン、どういうアーマー進化?」

ここはアーマー進化の大先輩に尋ねるべきだと全員の視線がブイモンに向けられた。

ブイモンは頬をポリポリ掻きながら口を開いた。

「ノコギリザメ」

【ノコギリザメ?】

「アルマジモンが水属性のデジメンタルでアーマー進化するとノコギリザメ型潜水艦のようなデジモンのサブマリモンにアーマー進化するんだ。こいつに近いデジモンで言うとメカノリモンだ。他の奴を乗せることが出来る。もしアルマジモンのアーマー体なら水中限定ではあるけど完全体にも勝てるぞ。実際完全体を倒したサブマリモンは…多いからな。」

【ほうほう】

水中限定とは言え意外にも強力なスペックを持ったデジモンだったようだ。

全員が感心しながら誠実のデジメンタルとアルマジモンを交互に見つめ、アルマジモンはドヤ顔だ。

何となくその顔に腹が立ったのでブイモンが1発殴ると、中が揺れた。

「何だ!?」

賢が窓を見つめるとイッカクモンがメガシードラモンと戦っていた。

助けに来てくれたのかと思ったが、相手は完全体。

一度戦った相手だから簡単にはやられないだろうが、全員が息を止めて見守る。

しかし突然上から大量の水が降って来た為に慌てて離れた。

「何だ?」

「みんな、助けに来たぞーっ!!」

壁を破って現れたのはホエーモンだった。

開いた大口の奥には丈と伊織が乗っている。

「早く、ホエーモンの口の中に入って下さい!!」

「伊織…」

「ほら、俺の言う通りだったぎゃ!!」

「全くだ、正直からかい過ぎたから来てくれるか不安だったんだけど」

「何しているんですか、早く乗って下さい!!」

ホエーモンの口の中で急かす伊織だが、タケルと賢は伊織を見上げてこう言った。

「伊織君!!」

「伊織君のデジメンタルだ!これを回収してイッカクモンに加勢して欲しい!!」

「僕の……!?」

「ああ、あれは誠実の紋章じゃない!?あれが僕の紋章の基になったデジメンタル…」

丈が自分の紋章の基となったデジメンタルを見つめる。

「誠実って、伊織にぴったりよね」

「……そんな事無いよ」

「伊織君にぴったりだと思うけどな」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ