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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第70話:誠実
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「この建物古いよな」

「?まあ、そうだね」

「当然、このポッドも古い物だよな」

「そうだね、全然使われていないようだし」

大輔の言葉にタケルや賢が答えていく。

「だったらこの中で一番軽くて頭の回転が早い奴が行った方がいいよな?」

「うん…あ、そうだね。じゃあ伊織君!!お願い」

「え?」

「そうねえ、ここは女子のプライドのために私らが行くべきなんだろうけど。伊織、頼んだわよ!!」

「な、何で僕なんです?僕がちっちゃいから?だったら嫌です!!」

「あのねえ!!伊織!!私とヒカリちゃんが女子としてのプライドをかなぐり捨ててあんたを指名したのよ。応えなきゃって気持ち無いわけえ!!?」

「そんな訳の分からないプライドなんか知りません!!」

「ち、ちょっとショックかも」

「ヒカリちゃん、後で美味しいクリームパイ焼いてやるからな」

「わあい♪」

「前々から思ってたけどヒカリちゃん、大輔君に餌付けされて…」

「「とわあ!!ブイテイルコンビネーション・ダッシュキック!!」」

ダブル脛ダッシュ蹴り!!

「………もう駄目だ…」

ブイモンとテイルモンのダブル脛ダッシュ蹴りが炸裂。

タケルは連続で受ける脛のダメージに耐えきれず倒れ伏した。

ここに犠牲者が1名。

「おいおい、伊織が早くしないからタケルが犠牲になったじゃんか」

「やったのはブイモン達じゃないですか!?」

大輔が呆れたように言うと何故かブイモンとテイルモンによるタケル撃沈罪まで押し付けられた。

当然、これには納得出来ずに反論する伊織。

「よしよし、罰はちゃんと受けないとな。」

ひょいと脇に抱える大輔。

当然伊織は抵抗するが、相手はブイモンやテイルモンの日常茶飯事の喧嘩を止めてきた歴戦の猛者である大輔である。

当然無意味。

「下ろして下さい!!」

「駄目だ。タケルの犠牲をお前は償わなきゃいけないんだ」

「だからやったのはブイモンとテイルモンじゃないですかあ!!」

「あらやだ、私達に罪を擦り付ける気?」

「全く、悪いことしたらちゃんとけじめを付けないと駄目だぞ伊織?」

テイルモンとブイモンはいけしゃあしゃあと全く悪びれておらず、伊織に説教する始末である。

この態度には流石の伊織もイラっとした。

「京、ポッドを開けてくれ」

「了解!!」

「ちょ、止めて下さいよ!!」

「仕方ないじゃない。伊織君、強情だから。それに伊織君はタケル君の犠牲に報いなきゃ」

「そうだよ伊織君。罪から逃げてはいけないよ」

「だから何でブイモンとテイルモンのしたことが僕のせいにされるんですか!?流石に納得
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