第70話
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微笑みながら答えたゲルドにジト目で指摘したアルティナの言葉を聞いたティータは苦笑していた。
「あ、それならリーゼアリアさん!客室よりあたし達の部屋に泊まるのはどうですか!?」
「え………」
「アル、ゲルド、どうかな!?」
「異存はありませんが……所謂『パジャマパーティー』もしくは『女子会』ですね。」
「フフ、私はそういった集まりを経験するのは初めてだから、今から楽しみだわ。」
「いえいえ、それでしたら元後輩の私とティータさんの部屋に……」
「うんうん、わたしも大歓迎です!」
ユウナ達の姦しさにリィン達はそれぞれ冷や汗をかいた。
「姦しすぎでしょ……」
「うふふ、女三人寄れば何とやらって諺もあるじゃない♪」
「アハハ………三人どころかの話ではありませんが……」
「えっと………」
「はは、折角の機会だしたまにはいいんじゃないか?」
「ふふ、そうだね。夜更かしは勧められないけど。」
「これを機会に交友関係を広げる事も貴女の将来の為になるわ。」
「そういう事でしたら……―――それでは今夜一晩、よろしくお願いいたします。」
リィンとトワ、エリゼにも勧められたリーゼアリアはユウナ達に恭しく礼をした後微笑みを浮かべた。
その後リィンは自分の部屋を見る事を希望したリーゼアリアに部屋を案内した後リーゼアリアから”八葉一刀流”を教わった師匠であるユン・カーファイからの手紙を受け取ると、ユウナ達がリーゼアリアを迎えに現れ、リーゼアリアはユウナ達とパジャマパーティーを始める為にユウナ達と共にその場から去り、リーゼアリア達を見送ったリィンは手紙を読み始めた。
〜宿舎・リィンの私室〜
前略 リィン・シュバルツァー殿
―――久しいな、リィン。最後に会ったのはメンフィル本国の軍に入る直前じゃからもう4年は顔を合わせておらぬことになるか。テオ殿から最近の写真を見せてもらったが随分と大人びて、男前になったもんじゃ。
おぬしのモテっぷりはエレボニアから遠く離れた地にいるワシにも聞こえてくる程じゃ。朴念仁のおぬしがいつの間にか将来を共にする多くの女子達を決めた上、伴侶まで迎えた話を知った時は天変地異が起こる事を一瞬警戒した程じゃぞ。
――実は、この後すぐにでも大陸東部に向かわなくてはならなくてな。……あちらは酷いものじゃ。龍脈の枯渇と、徐々に広がる不毛の地。西部とは最早違う世界と言ってもよい。恐らく半年は帰ってこれぬだろう。その前におぬしに会っておきたかったがこれもまあ、女神達の巡り合わせじゃろう。
伝え聞くエレボニアの内戦とメンフィル・エレボニア戦争に、”灰色の騎士”なるおぬしの異名。そもそもワシに弟子
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