第70話
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「あ、ジョルジュ君!それにレン教官も。もしかしてレン教官もわたし達とご一緒する為に……?」
「ええ。さっき宿舎への帰りで偶々鉢合わせしたから、せっかくの機会だし、ご一緒させてもらおうと思ったけど、お邪魔かしら?」
「ハハ、誰もそんな事は思いませんよ。二人とも座ってください。せっかくだから乾杯しましょう。」
「はは、そっか。リィン君とセレーネ君も飲める歳なんだよね。」
「フフ、お互い成人した証拠ですわね。」
「わ、わたしだって飲めるもん!」
「では、私はジンジャーエールで。」
「アタシはミルクね。」
「では私はリーアと同じもので。レン教官はどうされますか?」
「そうねぇ………レンはこの『カルーアミルク』っていう飲み物にしておくわ♪名前からして『ミルク』の類でしょうから、問題ないでしょう?」
周りの人物達がそれぞれが頼む飲み物の希望を口にした後にレンが小悪魔な笑みを浮かべて自身の希望する飲み物の名前を口にすると、未成年であるレンが酒を飲もうとしている事にリィン達は冷や汗をかいた。
「いやいや、問題ありまくりですから!『カルーアミルク』も思いっきりアルコールの欄に入っているじゃないですか!」
「いくら教官とは言え、レン教官も未成年なのですからお酒を飲む事は止めて下さい。生徒達が真似をしたらどうするんですか………」
「あら、残念♪だったら”子供らしく”、カルピスソーダあたりにしておくわ♪―――それよりも、リーゼアリアお姉さん、”さり気なく”リィンお兄さんが頼んだ飲み物を”間違って飲んで”、リィンお兄さんに介抱してもらうか、運が良ければそのまま客室まで送ってもらって、リィンお兄さんに”食べてもらって”リィンお兄さんのハーレムメンバーに入る大チャンスよ♪」
疲れた表情で指摘したリィンとセレーネの言葉に悪びれもない様子で答えたレンはアルコールではない飲み物の名前を頼むことを決めた後リーゼアリアに話を振り
「え、えっと………」
「さり気なくリーゼアリアを悪の道に誘わないでください。」
「今更だけど、アンタ………よく、あんな無茶苦茶な皇女の補佐が務められているわよね?あの皇女の事だから、アンタが日々頭痛やストレスによる腹痛に悩まされるような事をしているんじゃないかしら?」
「アハハ、そんな事はないよ。副担任なのに、むしろわたしがレン教官に助けられる事もあるし、それに………ランドロス教官や分校長と比べたら、レン教官の方がよっぽど常識的な人に見えてくるよ?」
「ハハ、話には聞いていたけど分校でも、改革前の本校のような賑やかな日々を過ごしているようだね、トワ達は…………」
リーゼアリアが困った表情で答えを濁している中リィンは顔に青筋
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